「王寺」から先は快速も各駅に停まり、車窓にはのどかな大和平野の景色がひろがります。先頃クラウドファンディングで1億円を集めた聖徳太子ゆかりの世界遺産「法隆寺」や、工業団地のある「大和小泉」を過ぎると、次は金魚で有名な城下町「郡山」です。
毎年6月はアジサイが満開になる矢田寺。大和郡山城天守跡の石垣展望台からは、大和平野が一望できます。真ん中に水路がある古い街並みもしっかり残り、400年の歴史をもつ和菓子の老舗「本家菊屋 本店」や、そして創業から約半世紀のフレンチの老舗「Le BENKEI(ル・ベンケイ)」にもぜひ足を運んでみたいところです。




郡山から奈良までの1駅間は4.8kmもあるため、現在この間に「八条新駅」を新設するための工事が進んでいます。
天王寺から33分で観光都市「奈良」に到着。ここで奈良線・万葉まほろば線と接続します。現在の高架駅舎の横では、昭和9(1934)年築の旧駅舎が「奈良市総合観光案内所」として活用されています。

いまでは数少ない201系が普通列車で走る大和路線。おおさか東線ではこの春に姿を消し、今やうぐいす色は大変貴重な存在となりました。大阪の街中を経て、「高井田」~「三郷」間では自然美あふれる大和川と何度も交錯し、そのあと歴史遺産いっぱいの奈良に入るという大和路線。通勤路線のイメージが強いのですが、鉄ファンの心をくすぐるスポットも数多く点在する魅惑の路線でもあります。(羽川英樹)
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