昭和のスターはスゴかった…沢田研二、郷ひろみ、男も惚れる二つの生きざま | ラジトピ ラジオ関西トピックス

昭和のスターはスゴかった…沢田研二、郷ひろみ、男も惚れる二つの生きざま

LINEで送る

この記事の写真を見る(2枚)

【中将】 そんな沢田さんにとってソロ初のオリコン1位曲は「危険なふたり」(1973)。スタイリストに早川タケジさんを迎え、華麗でスタイリッシュなビジュアルイメージを本格的に打ち出した初めの曲になります。

【橋本】 この頃の沢田さんの衣装ってまさに王子さまみたいです。歌声もとても色っぽいですね……。

【中将】 昨年、早川さんにお話を聞く機会があったのですが、沢田さんの衣装は単に派手なだけじゃなく、毒や思想みたいな要素が散りばめられてるから、今見ても斬新で面白いんでしょうね。

 一方、郷さんですが、高校1年の時、映画のオーディションを受けて落選したんですがたまたま会場にいたジャニー喜多川さんに見初められ、猛烈なアプローチを受けて1972年にデビューします。

【橋本】 ジャニーさんが見逃さなかったわけですね……!

【中将】 その後まもなく郷さんは西城秀樹さん、野口五郎さんらと共に「新御三家」と呼ばれ、男性アイドルの頂点に登り詰めます。

 郷さんも沢田さんとはタイプが違うもののフェミニンな美少年タイプ。BL好きにはお二人のファンが多いと言いますがうなずけます。

【橋本】 BL好き……私やないかい! 私は特に郷さんにそんなフェロモンを感じますね。あどけなくてショタ好みがする美少年と言うか……私もリアルタイムだったら絶対ハマってたと思います。

【中将】 発掘したジャニーさんもこの時期、毎日お弁当を作ってあげるほど郷さんに惚れぬいていたそうですが、そんな郷さんのデビュー曲は「男の子女の子」(1972)。

【橋本】 郷さんの声だっていうのがすぐにわかりますね! この時点である意味完成されてる!

【中将】 この頃は正直まだまだヘタクソなんだけど、声自体の魅力はすごく賞品価値高いと思いますね。

 郷さんはこの後、必死でトレーニングされたのか、歌がとてもお上手になりました。当然、この発声しかできないわけじゃないと思うんですが、自分の個性や魅力を理解した上であえて貫いているんでしょうね。

【橋本】 私もそう思います。話し方とかは全然違いますもんね。10代の頃の魅力を60代でも努力して保ち続けてるってあらためて凄いことだと思いました。

~二人の性格、プライベートは?~

【中将】 さて、次はお二人の性格やプライベートについて紹介したいと思います。

 いろんな方に聞くんですが、普段の沢田さんはどちらかと言うと物静かな人。仕事に対しても真面目で、全盛期は年に数日しか休みを取らずにひたすら働いていたそうです。だけど、不当なことを言われたりされたりしたら遠慮なくぶちギレると……!

【橋本】 ぶちギレるタイプですか!

【中将】 仲のいい人でもそういう場面に遭遇すると「あの沢田が!?」って驚いちゃうみたいですね。

 実は1970年代には暴力事件も2回起こしてしまっています。まずは1975年、駅員がホームに集まる沢田さんのファンを見て「ミーハーがキャーキャー騒ぎやがって」と言い放つのを横で聞いていて頭突きをくらわしたというもの。お次は1976年、新幹線で乗り合わせた乗客に、すれ違いざまに「いもジュリー」と言われ殴ったというもの。どちらも沢田さんにも言い分がある感じですが、沢田さんって華麗なイメージとは反対に、意外に男っぽい方なんですね。

 でもフェミニンな色っぽさと意外な男っぽさをミックスした倒錯的な世界観こそ沢田さんの魅力なんだと思っています。レコード大賞も受賞した代表曲「勝手にしやがれ」(1977)とか。

【橋本】 暴力はいけないと思いますが信念も感じます。美しくフェミニンだけど芯は男っぽい……たしかにこれぞジュリーですね! 

【中将】 プライベート面では沢田さんは1975年にザ・ピーナッツの伊藤エミさんと結婚。その後、離婚を経て現在の奥さま、田中裕子さんと1989年に再婚されています。

 沢田さんはご自身のプライベートについてはあまり積極的に語らないタイプ。特にここ10年くらいはメディア露出も制限されていて、お話を聞くことはライブのMCくらいでしかできない状況です。

【橋本】 お仕事とプライベートは区別したいタイプなんですね。

【中将】 一方、郷さんは芸能人にありがちな裏表がなくて、みんなに等しく優しい方だそうです。ただ、自分に対してはすごくストイックで、人が見てようが見ていまいが努力を積み重ねていくタイプのようです。

【橋本】 それは見てるだけでも伝わりますね!

【中将】 でもプライベートはけっこう破天荒なんです。これまで3回結婚されてるんですが、若い頃は不倫とかもやりたい放題で、初婚の二谷友里恵さんと離婚に至った最大の理由もやはり不倫だったそうです。

 また沢田さんと違ってプライベートについてはかなりあけっぴろげです。松田聖子さんとの破局会見を開いたり、二谷さんとの破局の顛末を暴露した『ダディ』(幻冬舎)を書いたり……という具合。

【橋本】 沢田さんなら絶対やらなさそう……。お二人とも仕事に対しては真面目だけど、プライベートへのスタンスは正反対ですね。

【中将】 『ダディ』は僕が中学の時に話題になったので読みましたが「わざわざここまで書くんだ……」というような内容。常人には理解できないけど、内面や生々しい部分もエンターテインメントにしたいというようなスターならではの欲求やサービス精神があるのかもしれません。

 そんな郷さんの昭和時代の代表曲と言えば「よろしく哀愁」(1974年)。意外にもオリコンランキングで1位をとった唯一の曲です。

【橋本】 歌詞とは関係ないけど、少年から青年に移り変わる時期ならではの愁いを感じますね……。


中将タカノリ 橋本菜津美の 昭和卍パラダイス | ラジオ関西 | 2022/07/03/日 27:00-27:30

放送後1週間聴取可能、エリア内無料 radikoプレミアム会員はエリア外聴取可

関連記事