昭和のスターはスゴかった…沢田研二、郷ひろみ、男も惚れる二つの生きざま | ラジトピ ラジオ関西トピックス

昭和のスターはスゴかった…沢田研二、郷ひろみ、男も惚れる二つの生きざま

LINEで送る

この記事の写真を見る(2枚)

~二人の体型維持、アンチエイジングは?~

【中将】 若い頃は沢田さんも郷さんも超スマートでした。でも沢田さんは元々、太りやすい体質だということで、食べ吐きして体重を増やさないように頑張っていたそうです。でも40歳前後くらいから体重の増減が目に見えてわかるようになり、それ以降は無理して体型維持やアンチエイジングはしない方針になったようですね。

【橋本】 いくら体型維持のためとは言え、食べ吐きを続けるのはつらいですよね……。それで今の自然体な路線になったわけですね。

【中将】 あまり痩せすぎて声量が落ちてしまうことを心配しているという話もありました。結果的に70代になった今でもステージ狭しと走り回って凄いシャウトを披露してるので、すごい人だと思います。

 一方、郷さんは今も節制とトレーニングの日々。60代になってからはお酒も絶って健康維持に努めてるそうです。くじけそうになった時は鏡の前に立って「お前は郷ひろみでいたくないのか!」と自分に喝を入れているというのは有名な話ですよね。

【橋本】 すごい! いつまでも若々しくてお元気だし、お肌もキレイで歯も真っ白……芸能人のお手本みたいな方ですよね。

【中将】 沢田さんと郷さん、老い方へのスタンスは正反対に違うけど、そもそもお二人が維持したいと思ってるものが違うんでしょうね。

~二人の現在の活動、スタンスは?~

【中将】 さっきも言った通り、今の沢田さんはメディアにはほとんど露出せず、毎年の全国ツアーと新曲リリースを黙々とこなし、あとはたまに気に入った映画に出るというマイペースな活動。それでも年間、数万人規模の動員を維持しているのはすごいです。

 テレビに出まくっていた頃には控えていた政治的な主張も堂々とするようになり、安倍晋三前首相や原発政策を批判する楽曲は話題になりました。

【橋本】 話題と言えばドタキャン騒動もありましたね。

【中将】 2018年のさいたまスーパアリーナですね。ふたを開けたら興業主が約束していた人数よりはるかに少なかったので、公演を当日キャンセルしたところ、えらい騒ぎになりました。僕までコメンテーターとして『バイキング』(フジテレビ)に呼ばれて、いろいろ弁護することになりました(笑)。

【橋本】 同じミュージシャンとしては沢田さんの言い分が理解できるんですが、一般の人にはなかなか事情が伝わりにくかったんでしょうね……。

【中将】 しがらみが少なくなった今だからこそ、損得は考えず自分のポリシーを貫きたい、これまでできなかったことをしたいというスタンスなんでしょうね。

 今にして思えば、1980年にリリースした「TOKIO」は現在に至る沢田さんの路線への大きなターニングポイントになったと思います。それまで長年バックバンドをつとめていた井上尭之バンドがド派手なビジュアル路線についてこられなくなり解散。沢田さんはそれでもめげずに最新のロックを取り入れた新しいバックバンドを作り、さらなるビジュアル路線に突き進みます。

 これまでの常識にとらわれずチャレンジを続け、アーティストとして新鮮であり続けたいという精神こそが沢田さんの芯なんだと思います。

【橋本】 見た目はお年をとられましたが、沢田さんは永遠のチャレンジャーなわけですね! かっこいい!

【中将】 一方、郷さんは今も昔と変わらないペースで積極的にメディアに露出して若手たちと共演し、昨年には65歳でTikTokも始めています。

【橋本】 10代、20代の子たちと同じステージに挑んでおられるんですね……すごい! こういうことができるのはこれまで節制してパフォーマンスや若々しさを維持してきたからこそですね。

【中将】 今の奥さんとの間には小学生の双子の男の子がいらっしゃるそうです。郷さんのことだから、お子さんたちからも現代ならではのセンスを吸収してそうですね。

 そんな郷さんが今の生き方に至るターニングポイントになった曲は「お嫁サンバ」(1981)だと思います。今では郷さんの代名詞みたいな曲ですが、実は当時は歌うことにめちゃくちゃ抵抗があったみたいです。

【橋本】 え! 私にとっても郷さんと言えばこの曲なのに!

【中将】 デビュー以来、美少年、美青年なキャラクターを貫いてきた郷さんにはとっては「お嫁サンバ」や「1・2・3バ 2・2・3バ」というネタみたいなフレーズが受け入れがたかったそうです。でもプロデューサーに「この曲を明るく歌えるのはあなたしかいない。この歌は間違いなく後世に歌い継がれていくから」と説得されて歌ったところ大ヒット。当時、レコード売上がやや下降ぎみだった郷さんですがこれで息を吹き返し、「2億4千万の瞳」(1984)や「GOLDFINGER '99」(1999)といった郷さんならではの路線を築き上げます。

【橋本】 この曲で吹っ切れたからこそ今の郷さんがあるんですね!


中将タカノリ 橋本菜津美の 昭和卍パラダイス | ラジオ関西 | 2022/07/03/日 27:00-27:30

放送後1週間聴取可能、エリア内無料 radikoプレミアム会員はエリア外聴取可

関連記事