いつかは飾ってみたいと憧れる人も多い「ペルシャ絨毯(じゅうたん)」。最近ではSNSでも目にする機会が増えたというので、さらに人気が高まっているという。兵庫県神戸市には、その圧倒的な品揃えから、全国の絨毯ファンが足を運ぶ店「絨毯ギャラリー」(東灘区・六甲アイランド)がある。
代表の大熊直子さんに、まずはペルシャ絨毯の魅力を聞いた。
「一枚敷くだけで、お部屋がぐっと素敵に見えるところです。さらには、お手入れ簡単で長く使えるところも挙げられます。ペルシャ絨毯は三世代にわたって使えると言われています。緻密な織りと産地特有のデザイン、ウール、シルクの手触りを実際に確かめてほしいです」(大熊さん)
最近では、既存とは異なる趣きを持つものも登場しているそう。大熊さんは、「今人気のゾランヴァリギャッベ(手織り絨毯の最高峰、ゾランヴァリ社の絨毯)は、伝統的なペルシャ絨毯とデザインが全く異なります。ペルシャ絨毯=ゴージャスという先入観を捨てて、手織りの絨毯屋さんを訪れてほしいと思います」と話す。
とは言え、ペルシャ絨毯と言うと高価なイメージもあり、とくにペットのいる家庭では購入をためらう人も多いだろう。しかし大熊さんは、「ペットを飼っている人こそペルシャ絨毯を敷いてほしい」という。
「よく、お客様から『ワンちゃん、猫ちゃんがいるから、絨毯は使えないの』と言われます。しかし、彼らは手織り絨毯、とくにウールの絨毯は大好きです。ウールのペルシャ絨毯は、汚れにくく、パイルも詰まっているのでゴミが中に入り込みません。ペットの毛も絨毯の上に乗りますので、掃除機をかけていただくだけでOKです」(大熊さん)
また、粗相された場合も「硬くしぼった雑巾でゴシゴシふいていただいても大丈夫。特に室内で飼われている場合は、絨毯を敷いていただくとケガを防止することもできます。ぜひ、かわいいペットのためにも手織り絨毯を敷いていただけたら」とのことだ。
ただ、注意点もある。汚れてしまった場合、ギャッベなどのウールの絨毯であればゴシゴシ拭いても大丈夫とのことだが、“シルク”の場合、強くこするように拭くのは厳禁。シルク製であれば「まずは、弊社のような手織り絨毯専門店へご相談ください」と呼び掛ける。