【HYOGO魅力人】食べやすい「黒にんにく」を 多可町で約200年続く農場の7代目・藤岡啓志郎さん | ラジトピ ラジオ関西トピックス

【HYOGO魅力人】食べやすい「黒にんにく」を 多可町で約200年続く農場の7代目・藤岡啓志郎さん

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 出会った相手は「黒にんにく」。あるとき黒にんにくを口にした経験から、自身で開発に取り組むようになりました。そして生まれたのが、『熟成黒にんにく 黒葫玉(こっこおう)』。黒葫玉は、藤岡農場で加工・販売する黒にんにくのブランドです。

『熟成黒にんにく 黒葫玉(こっこおう)』(提供=藤岡農場)

 にんにく特有の強烈な匂いがない一方、甘味があり、プルーンのような食べごたえ。次の日までにおいが残ることもないのだとか。藤岡さんいわく「あまりにも普通のにんにくと異なるので、本当ににんにくなのかと疑いを持つ方もおられます」というほど。

「皮をむいて、そのままサプリメント感覚で一日数片食べる方がほとんどです。乳製品との相性も良く、チーズに黒にんにくを乗せ、オリーブオイルをかけて食べるのもOK。ポテトサラダやヨーグルトにトッピングして食べるのもおすすめですよ」(藤岡さん)

黒いビジュアルに反して味わいはフルーティー(提供=藤岡農場)

 にんにく特有のスタミナが得られるうえ、においが少なく食べやすい黒葫玉。しかし、現在の黒葫玉が完成するまでの道のりは、平坦ではなかったそうです。

「何度作っても、納得のいく黒にんにくが完成しませんでした。飲みこむ際、舌の奥で微妙に感じる『えぐみ』がなかなか消えなかったんです」(藤岡さん)多くの人に「毎日おいしく食べていただけるような黒にんにく」を目指した結果、山のようなにんにくを処分せざるを得ない状況も味わったのだとか。

 努力の甲斐あって、4年の歳月をかけて黒葫玉は完成。栽培も安定し、生産にまで至りました。そして、2018年には、兵庫県の良さをアピールする「地域らしさ」と「新しさ」を兼ね備えた商品が選ばれる「五つ星ひょうご」に認定されました。

パッケージ左肩の印が「五つ星ひょうご」認定の証し(提供=藤岡農場)

 古くから続く農場を受け継ぎ、新たな商品開発にも取り組む藤岡さん。今後もその挑戦から目が離せません。

予防医学を学んでいた学生時代から一転、今は農産物の栽培や加工にはげむ藤岡さん(提供=藤岡農場)

※ラジオ関西『Clip火曜日 GO!HYOGO!』2022年7月26日放送回より

(取材・文=つちだ四郎)

◆七代目藤岡農場
〒679-1132 兵庫県多可郡多可町中区坂本46
電話番号 0795-32-3123
藤岡農場 公式サイト

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