進化系続々【かき氷】は“奈良”発祥!? 通年提供の店多数 「日本書紀に平城宮での氷食記録」と製氷業者 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

進化系続々【かき氷】は“奈良”発祥!? 通年提供の店多数 「日本書紀に平城宮での氷食記録」と製氷業者

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「2014年ごろは、まだシンプルなかき氷が多かったと記憶しています。その後、エスプーマをはじめ、フルーツをたくさん使用したパフェのようなかき氷、野菜シロップのかき氷、さらにはチーズや魚介を使った『おかず氷』など、食べる側に驚きと感動を与えるかき氷がどんどん登場しています」(中さん)

写真左上から時計回りに、「パステルフルーツ氷」(kakigori ほうせき箱)、「生デコ古都華ピスターシュ」(patisserie TRICO)、「プリンアラモードのかき氷」(イリスウォーターテラスあやめ池)、「生ハムとモッツァレラチーズのかき氷パスタ」(CAFE Luce)《提供:2022 奈良かき氷ガイド製作委員会》

 その上で「これからの進化が楽しみでありつつも、『食べたら頭がキーンとなる、昔ながらのかき氷がいいねん』と言われる時代がふたたびやって来るかもしれませんね」と展望しました。

 奈良県は、全国的に「かき氷の聖地」として知られています。氷室神社を舞台に日本各地からかき氷屋が集まり、出店や「かき氷奉納」がおこなわれる「ひむろしらゆき祭」は、多くのかき氷ファンでにぎわいます。また、県内や周辺地域のかき氷を紹介する「奈良かき氷ガイド」は、奈良ならではのコンテンツと言えるでしょう。

「令和4年度版 奈良かき氷ガイド」(提供:2022 奈良かき氷ガイド製作委員会)

「かき氷に関して奈良県は、他の地域とはひと味違った一体感を持っていると思っています。だからこそ製氷メーカーとして『ただ氷を売る』だけではなく、新しくかき氷を始めるお店に対して機械の選び方や氷のかき方のアドバイス、さらに希望があればマンツーマンで講習をおこなっています。これからも『奈良のかき氷はどの店に行ってもおいしいね!』と感じてもらえるように盛り上げていきたいですね」(中さん)

 シンプルかき氷はもちろん、SNS映えを狙えそうな「進化系かき氷」まで、奈良県にはさまざまなスタイルのかき氷を提供するお店が集結しています。店舗への支援やバックアップが手厚い同県だからこそ、他の地域と一線を画したかき氷文化が育まれているのでしょう。

 かき氷の最先端に触れてみたい人は、ぜひ「聖地」へ。

こだわりの「氷」と、かき氷への「情熱」。奈良県のかき氷はこれからも進化し続ける(提供=日乃出製氷株式会社)

(取材・文=つちだ四郎)

◆日乃出製氷株式会社
〒630-8124 奈良県奈良市三条桧町19-6
電話 0742-33-2642
営業時間 8:30~16:00
公式サイト

『令和4年度版 奈良かき氷ガイド』

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