酷暑が続く中、夏バテを予防するためにも日頃の食事から様々な栄養を取ることが大切だ。バランスの良いメニューの一つに挙げられるのが「長崎ちゃんぽん」。麺、肉、魚介、野菜が盛り込まれていて、一品で主食・主菜・副菜の役割を兼ね備える。そこで、長崎ちゃんぽん・皿うどんが評判の店「もん吉」(神戸市垂水区)を展開する株式会社龍紋、代表取締役の出口豊昭さんに話を聞いた。
「もん吉」は、神戸で25年にわたって営業を続けている中華料理店。特徴的な店名は、出口さんのおじいさんの本名からとっている。「一回聞いたら忘れない名前にしたかったのですが、店の前に小学校(神戸市立垂水小学校)があるので小学生でも読めるものがいい」と、この名にしたそうだ。
出口さんは長崎出身。「自分が田舎で食べていたときの味を再現したい」と、麺やかまぼこは長崎のメーカーから取り寄せるこだわりぶり。送料がかさむが、やはり本場のものを食べてほしいという思いが強いのだという。「自分の息子には、他のメニューは変えてもいいけど、お店の柱であるちゃんぽんだけは変えないでと頼んでいる」と口にした。
長崎ちゃんぽんは明治時代中期、長崎市にある中華料理店の店主が考案したと言われている。当時、日本を訪れていた多くの貧しい中国人留学生に、「安くて栄養のある食事を」と誕生。その後、留学生の間で人気が広がり、長崎に定着したのだそう。
もん吉では長崎ちゃんぽんが定番の人気メニューだが、女性には皿うどんがとくに人気とのこと。九州地方では、皿うどんにウスターソースをかけて食べる文化があるそうで、もん吉にもウスターソースが置かれている。さらに、酢を途中で混ぜて味の変化を楽しむのもおすすめだそうだ。
夏限定で冷麺や冷やし担々麺などのメニューも展開しており、通常メニューの大ぶりな唐揚げもお客さんに好評とのこと。神戸といえばギョーザにも添える“味噌だれ”。出口さんも研究・開発している。唐揚げやサラダにかける客も多く、万能と評判だという。
野菜たっぷり、栄養ある食材も盛りだくさん。夏バテになる前に長崎ちゃんぽんでスタミナをつけるのもよさそうだ。
※ラジオ関西『こうべしんきん三上公也の企業訪問』2022年7月26日放送回より
◆本場長崎ちゃんぽんもん吉
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