(2)トレーの上で試着する
通常の場合、試着は店のカウンターで立ったまま、もしくはテーブルに腰掛けながら行います。万が一、手を滑らせて時計を落としてしまっても、トレーの上であれば安全です。「時計を試着するときは全身を見る」というのは非常に大切なことです。全身鏡の前に移動したいときは、店員に一声かけてから行うのがスマートでしょう。
(3)「試着した腕時計の操作は店員さんの許可を得てから行う」
腕時計には様々な機能がついています。時計のリューズ(ぜんまいを巻き上げたり、時刻を調整したりする際に使うネジ)や、ベゼル(文字盤の外周にある、数字の書かれた可動式目盛り)、ストップウォッチ機能などは、店員に許可を取ってから操作するようにします。目盛りの回す方向や、ボタンを押す順番を間違えると、すぐに故障してしまうリスクがあるためです。腕時計は細かなパーツの集合で、たいへん繊細なものです。
(4)レザーやラバーのベルトの装着は、店員に依頼する
金属製のベルトであればそこまで神経質になる必要はないようですが、レザー(革製)のものは気を付けましょう。跡がついたり、ベルトの穴が広がってしまうことがあるからです。例えば、服を買いに行ったときには、店員が上着を着せてくれるでしょう。仮に自分でできることでも、店員にやってもらう。その非日常を味わうのも一つの楽しみ方ではないでしょうか。
(5)トレーの上の時計の置き方にも配慮を
SNS上で起きている、「腕時計の置き方」に関する論争をご存じですか? 前述した「リューズ」を「上向きにするか、下向きにするか」というものです。ただし、置き方ひとつで故障につながることはほとんどなく、厳密なルールがあるわけではないようです。「下向き派」も一定数、存在しますが、多くは「上向き派」で、RYさんもその一人です。