【2022夏の甲子園】初出場の社、終盤の猛追も実らず惜敗 3回戦進出逃す 二松学舎大付に5対7 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

【2022夏の甲子園】初出場の社、終盤の猛追も実らず惜敗 3回戦進出逃す 二松学舎大付に5対7

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 創部74年目で夏の甲子園に初出場した、兵庫代表の社(やしろ)高校が、2年連続5度目の出場、東東京代表の二松学舎大付に5対7で惜敗し、3回戦進出はならなかった。序盤から7点を追う苦しい展開。終盤に執念の追い上げを見せるもあと一歩及ばなかった。

 1回戦・県岐阜商戦では9回6安打1失点と好投し、先発のマウンドに上がった堀田柊(しゅう・3年)が、二松学舎大付打線につかまった。3回裏、2本の適時打と1年生の4番・片井海斗のソロ本塁打で一挙4点を失う。5回には再び片井に適時打を浴びるなど3点を加えられ、0対7と大きくリードを許した。

 社は7回、初戦でノーヒットだった7番・勝股優太(3年)が、レフトスタンドに大会19号となる2点本塁打を放ち、反撃を開始。8回には主将・後藤剣士朗(3年)の適時打と3番・福谷宇楽(うた・3年)の犠飛で2点を加え、3点差とする。堀田の後を受けた背番号1・芝本琳平(りんぺい・3年)は、3回1/3を無失点に抑え、二松学舎大付の追撃を許さない。

 迎えた9回には途中出場の山本彪真(ひょうま・2年)が二死1、3塁から中前に適時打を放ち2点差に詰め寄る。その後2死満塁の好機を作ったが、反撃はここまで。あと一本が出ず、悔しい敗戦となったが、地元の代表校の粘りに、甲子園球場に詰めかけた満員の観客席から温かな拍手が送られた。

 社の山本巧監督は、「終盤の大声援には、本当に背中を押していただいた。自分たちのリズムで試合を展開できなかった中、選手たちは凄かった。キャプテンの後藤を中心に、最後まで選手たちは冷静だった」と試合を振り返った。

 最後のバッターになった後藤剣士朗主将は、「申し訳ない気持ちはあるが、全国の舞台で野球ができ、楽しかった。チームメイトとは、グラウンドに立っていなくても、最後まで一緒に戦えた。甲子園で1勝できたことは、次の代にも自信になると思う。すごく充実した高校三年間だった」とすがすがしい表情で話した。

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