シンガーソングライターの近藤夏子と春名優輝アナウンサー(ラジオ関西)が月曜パーソナリティを務めるラジオ番組『Clip』(月-木、午後2時30分~)に、松竹芸能所属のピン芸人で“事故物件住みます芸人”として活動する松原タニシがゲスト出演。実際に住んだ事故物件の実態について語った。
2022年7月11日に、松原タニシ著書の『事故物件怪談 恐い間取り3』(二見書房)が発売された。本書は、松原の“事故物件住みます芸人”としての活動をレポートするシリーズ第3弾。バラバラ殺人の部屋、親友が死んだ部屋、死後2週間の部屋、コロナ禍の孤独死の部屋など、実際に住んだ事故物件が、間取りつきで紹介されている。シリーズ累計33万部を超えるヒットを記録しており、2020年にはKAT-TUNの亀梨和也主演のホラー映画『事故物件 恐い間取り』の原作となり、大きな話題を呼んだ。
【近藤夏子(以下、近藤)】 本読みました! 読んでいるうちに恐怖を感じてしまって……。
【松原タニシ(以下、松原)】 え、ほんとですか?
【近藤】 いや、恐怖の種類が違うんです。現象が怖いとかではなく、「事故物件に住んでみたら普通でした」って言っているタニシさんのことが怖いんです! 「事故物件住みます芸人です!」って普通に言ってますけど、なんで事故物件に住むんですか?
【松原】 もともと番組の企画で住むことになったんですが、その企画自体は半年で終わりました。その後はもちろん元の生活に戻ってもよかったんですけど、“事故物件住みます芸人”としてメディアに出ていろいろ取り扱ってもらえたことで、その後、何もなくなってしまう自分の方が怖かったんですよ。
【近藤】 たしかに、“事故物件住みます芸人”というのが代名詞となることで、ツッコんでもらえて話題にもなりますしね。でも、リスクが高すぎないですか?
【松原】 たしかにリスクは高いかもしれないですね(笑)。「嫌じゃないんですか?」とよく聞かれるんですけど、「じゃああなたは実際に住んだことあるんですか?」と思うんですよ。人が亡くなったというだけで嫌悪してしまいますが、実際に住んでみないとわからないですし、住んでみてわかることがあるんじゃないかと思うんです。実際に10年住んで何もないので、安全ですよ。
【近藤】 実際に怖い体験をしたことはないんですか?