「なぜ『カメ』は歩くのが遅いの?」 “ある力”と引き換えに失った俊敏性 「骨格は常識覆す」と飼育員 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

「なぜ『カメ』は歩くのが遅いの?」 “ある力”と引き換えに失った俊敏性 「骨格は常識覆す」と飼育員

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【後藤さん】 カメは頑丈な甲羅を獲得し、防御力を格段に上げました。その結果、甲羅の構造と重さ故に機敏性を失いました。

 先ほど説明した通り、陸上で生活する四つ足や翼を持つ脊椎動物の肩甲骨は、肋骨の外側にあるのが常識です。しかしカメは、前足を甲羅の内側に収容するために、肩甲骨が肋骨の内側にあります。その体の構造の都合により、足が横に張りだすような歩き方になることから、速く歩くことができないのです。

 そんなカメですが、逃げるときや怒ったときなど本気を出した際には、けっこう俊敏に動くこともあるんですよ。

ケヅメリクガメ(写真提供:淡路ファームパーク イングランドの丘)

 身近な爬虫(はちゅう)類でありながら、まだまだ知らないことだらけのカメたち。イングランドの丘では、150年以上生きるといわれている世界最大級の陸生のカメ「アルダブラゾウガメ」や、甲羅に豹柄のような模様がある「ヒョウモンガメ」、世界で3番目に大きなリクガメの仲間「ケヅメリクガメ」の3種類の陸棲のカメを、大温室で展示しています。ご来園の際はぜひ観察してみてください。新たな発見があるかもしれませんよ。

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◆「淡路ファームパーク イングランドの丘」
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