築260年の茅葺き古民家のベーグル店 大人気も納得のこだわりを店長に聞いた 神戸・北区『はなとね』 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

築260年の茅葺き古民家のベーグル店 大人気も納得のこだわりを店長に聞いた 神戸・北区『はなとね』

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――ベーグル専門店にしたのはなぜですか?

 悩んだすえ、行き着いたのが「食を通して人や地域に貢献したい」という思いだったんです。それを実現できるのが「ベーグル」でした。ベーグルは卵・牛乳を使わず作れるので、アレルギーに配慮できるんです。アレルギーを持っているため「好きなのに食べられない人」にも楽しんでいただける。「そもそも口にしたことがない人」なら新しい経験を得られ、食の可能性を感じてもらえるのでは……と考えました。小麦アレルギーの方には、米粉で作ったグルテンフリーの「スチームベーグル」がおすすめです。 

アレルギーに配慮した「食べる人にやさしい」ベーグル

――「ベーグルのみ」で勝負することに不安はありませんでしたか? 

 最近のパンは生クリームやバターをぜいたくに使ったものがトレンド。『はなとね』のベーグルは卵・牛乳不使用なので、流行に逆行している感はありますよね。でも、他の素材にこだわり、厳選することでクリアできる課題だと思っています。それに、食べる人の体のことを考え心こめて作っていれば、僕たちのベーグルのおいしさはきっと伝わると信じています。だから不安は無かったですよ。

――週3日(木・金・土)のみの営業なのはどうしてですか? 

 実はベーグル作りにたずさわっているのは僕だけなんですよ。焼き始めるとそれだけで精一杯になってしまって。営業日以外は仕込みにかかりきり。本当はもっと買い求めていただける機会を増やしたいんですが、今のスタイルだと3日が限界なんです。一人でも多くの方に召し上がっていただきたいので、営業日前日の夕方5時〜翌朝10時までノンストップで焼いています!

常時約15種類のベーグルを用意。とはいえ人気店ゆえ、売り切れてしまうものも

☆☆☆☆☆

 ベーグルのおいしさと茅葺き民家の温かみを同時に楽しめる『はなとね』。「温故知新」という言葉がありますが、古いものと新しいものを「食」で繋ぎ、そこからあふれる「人へのやさしさ」が、人里離れた場所にありながらもリピーターが絶えない理由なのでしょう。

(取材・文=メタボリック狩森/放送作家)

里山にさやさやと吹く風が、のれんをゆらす。ほっこりとした風情たっぷりのベーグル専門店に訪れてみて

◆はなとね
〒651-1622 兵庫県神戸市北区淡河町神田143-2
営業曜日:木曜・金曜・土曜
営業時間:10:00~16:00
【公式ホームページ】

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