腕時計を長く使うための「手入れ」方法を解説 「セーム革がオススメ」「オーバーホールのタイミングは…」 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

腕時計を長く使うための「手入れ」方法を解説 「セーム革がオススメ」「オーバーホールのタイミングは…」

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「傷や汚れも味」とされる風潮はありますが、モノを長く、いい状態で使い続けるためには、日々のメンテナンス・手入れが欠かせません。腕時計もそうです。登録者数が6万2千人を超える「腕時計YouTuber」であるRYさんが、『やさしい腕時計』(ラジオ関西Podcast)で解説しました。

◆腕時計は着けたら毎回手入れすべし! 夏場に使わないほうが良い時計の特長は?

セーヌ革と白手袋にバネ棒、綿棒もあれば細かい汚れも取れます。

 腕時計はとても繊細に、緻密に作られているため、使っていれば各所に汗(皮脂)や塵(ちり)が付着します。これが残ったままだと、汚れが取れにくくなったり、サビたりする原因になります。RYさんは、時計を使ったあとは毎回、鹿の革をなめした「セーム革」という、メガネ拭きのようなもので、全体をくまなく拭くことを勧めます。吸水性の高い布(マイクロファイバー)でも良いようです。

 RYさんのような時計好きともなってくると、こうして腕時計を眺める時間がとても楽しくなるそうで、時計を拭く際は、指紋すらつかないよう白の手袋を着け、落下に備えて革のトレー等の上で作業をするそうですよ。

マイクロファイバーで拭くのも有効です。

 また、金属製のベルト(ブレスレット)のコマの隙間にこびりついた汚れが気になっている人も多いかもしれません。ブラシで擦りたいところですが、「傷が付くかもしれないので絶対にしない」という人もいるでしょう(RYさんもその一人だそうです)。個人の判断による部分が大きいですが、例えばロレックスは純正のブレスレットに関して、「柔らかいブラシで定期的に洗浄する」ことを公式HPで勧めています。

 水は腕時計の天敵です。腕時計は一般に、雨や汗が内部の精密な機械機構(ムーブメント)に入ってこないよう、頑丈な構造になっています。ステンレスで造られたケース(容器)を組み合わせ、その接合部はパッキン(ゴムのリング)でガッチリと嚙み合わせて、密閉性を高めているのです。近年の腕時計の防水性は高く(ほとんどの腕時計は3〜5気圧ほどの日常生活用防水機能を備えている)、多少水に濡れた程度では内部に水が入ることはありません。

 しかし、腕時計の防水機能は半永久的なものではありません。ゴムのパッキンは熱などで経年劣化するからです。例えば、ヴィンテージの時計は、発売当時に防水機能があったとしても現在はわからないため、メーカーに点検に出すなどして確認するべきでしょう。また、水の影響を受けるのは時計本体だけではありません。革のベルトは、水に触れると型崩れやひび割れが起きたり、カビが生えたりします。

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