腕時計を長く使うための「手入れ」方法を解説 「セーム革がオススメ」「オーバーホールのタイミングは…」 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

腕時計を長く使うための「手入れ」方法を解説 「セーム革がオススメ」「オーバーホールのタイミングは…」

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 こうした特徴を持つ腕時計は、じめじめした日や、汗や急な雨のリスクがある夏場の使用は避けたいところです。RYさんは、夏期は金属かラバーベルトを使うようにしているそうです。最近だと、「NATOベルト」というファブリック(繊維)製のストラップを使う人も多くなっています。このストラップは、オメガが1950年初頭に英国軍用として注文を受けたのが始まりとされています。

「NATOベルト」というファブリック(繊維)製のストラップを使う人も増えている
「NATOベルト」というファブリック(繊維)製のストラップを使う人も増えている

◆使っていない時計も動かすべきなの?

 腕時計(特に機械式)を複数所有すると、必ず「使っていない時計」が出てきて、止まっていることが多くなります。こうした時計について、毎日止めずに動かし続けることを主張する人もいれば、そうでない人もいます。毎日ゼンマイを巻き、時計を動かし続けておけば、久しぶりに使うときでも時間や日付を合わせる必要がない、というメリットがあります。しかし、愛好家の中には時刻も、日付も合わせない人も一定数いて、意見が分かれるところです。

ブランパン エアコマンド。クロノグラフモデルのプッシュボタンも定期的に押す事がおすすめ。

 RYさんは、2週間に一度程度はゼンマイを巻き上げ、すべての時計を動かしているそうです。腕時計の部品同士はそれぞれを複雑に嚙み合わせているため、部品の接点で生じる摩擦に備え、潤滑油が使われています。この潤滑油は経年劣化で固まるものが多いため、放置しすぎるのはよくないというのが理由のようです。同じようにクロノグラフ(ストップウォッチ機能付き時計)のプッシュボタンやダイバーズウォッチ(防水性の高い潜水用時計)の回転ベゼルも定期的に操作するのがよいでしょう。

◆メーカーが推奨する期間で「オーバーホール」を実施する

 腕時計は通常、数年に一度の割合で「オーバーホール」と呼ばれる分解掃除(洗浄)が必要です。資格を持った職人が腕時計を分解し、洗浄にかけた部品を点検して、場合によっては交換して、再び新品に近い状態まで組み上げる作業です。日々の手入れだけではまかないきれない部分は、プロに任せます。

 ここで重要になってくるのが、「メーカーが推奨する期間で」オーバーホールするということです。例えば、ロレックスは「10年以内」、オメガは「8年に一回」、あるブランドは自動車と同様の「2年に一度」など、メーカーによって違います。近年は部品の耐久性向上もあって、この「推奨期間」は伸びる傾向にあります。

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