神戸市中央区の30代女性(団体職員)は、「国葬でもいいと思う。ただ、全面的な賛成ではない。安倍元首相は、確かに長期にわたってリーダーシップを発揮したことは大きかった。特に外交、日米関係ではオバマ氏、トランプ氏とタイプの違う大統領と対等に向き合った手腕は評価できる。
ただ、安倍元首相の政治に全国民が共感していたわけではない。例えば森友学園問題や桜を観る会開催での疑惑など、納得していない国民も多いと思う」と冷静に述べた。
■「国葬とする根拠、不明確」「評価下すのはもっと先」
大阪市阿倍野区の40代男性(会社員)は、「安倍元首相が銃撃によって亡くなったことは、とてもショックだが、国葬とする根拠がわからない。本来、すべての国民の意見を反映させることが大事なのに、半ば強引な決め方ではないか。国のリーダーへの評価は、亡くなった直後に決めることではなく、先々に国民が判断することだと思う。
よく聞く言葉だが、弔問「外交」の大切さは理解できても、政治的打算が前面に出過ぎていないか。国葬イコール外交戦略になり、弔いの意味がなくなってしまう」と話す。