「エサ代、いちばん高いのは?」→飼育員「ダントツでコアラです!」 理由は“土地管理費と人件費” | ラジトピ ラジオ関西トピックス

「エサ代、いちばん高いのは?」→飼育員「ダントツでコアラです!」 理由は“土地管理費と人件費”

LINEで送る

この記事の写真を見る(3枚)

 ◆「一日の餌の準備は、何時ごろから始まるんですか?」(ラジオネーム:垂水の玄さん)

【後藤さん】動物の種類によって餌を与える回数が違うので、ガチっと決まったタイミングやスケジュールはありません。あえて言うなら、朝でも夕方でも、「与える少し前」に作ることが多いですね。いちばんの理由は、餌の鮮度を落とさないため。また、動物それぞれの体調に合わせた餌を用意するためでもあります。たとえば朝に餌を与える動物であれば、朝一番に行う掃除のときに動物たちの体調をあらかじめチェックしておきます。そこで得た情報を、その後に与える朝の餌の献立に反映させています。餌によっては冷凍状態から栄養を壊さないようゆっくり解凍するものもあり、こういったことは掃除などの作業をしている間に並行して行っています。

 ◆「イングランドの丘のどうぶつはどこからどのようにやってくるのですか」(ラジオネーム:なごみさん)

【後藤さん】動物園に新たに動物を迎える際、いくつかの方法があります。ひとつは、動物の販売や輸送を行う専門業者を通して「購入」する方法。また、他の動物園で繁殖した動物を「譲渡」してもらったり、園のあいだで“受け入れたい動物”と“搬出できる動物”が一致した場合は「交換」というパターンもありますね。

 なかでも近年積極的に行っているのは「ブリーディングローン」という、繁殖を目的として動物を借り受ける方法です。これは、動物を貸し出す側が所有権を保持したまま、受け入れる側に一定期間預け、共同で繁殖を行う制度です。例えば「園で飼育してる希少動物を繁殖させたいがオス・メスどちらか一方しかいない」、「オス・メス両方いるが、遺伝的多様性を広げるため新しい血筋を導入したい」……といった場合に有効です。実際、昨年の秋からイングランドの丘で預かっているコアラのピーターとウミもこの「ブリーディングローン」の一環で来園しています。2頭の相性は良いので、たくさんの方々が赤ちゃんの誕生を待ち望んでいます。

「ブリーディングローン」のため預かっているピーター(写真提供:淡路ファームパーク イングランドの丘)

※ラジオ関西『Clip月曜日』2022年8月15日放送回より

◆「淡路ファームパーク イングランドの丘」
【公式HP】
【公式Twitter】
【公式Instagram】

LINEで送る

関連記事