9月の声を聴くと、残暑は厳しいものの、秋の気配が徐々に訪れてきます。そんな秋の始まりに神戸ポートピアホテルで開催される2つのディナーイベントを紹介しましょう。
まずは9月9日(金)に南館4階の日本料理「神戸 たむら」で開催される「重陽の節句料理と日本酒の夕べ」です。中国では古来より奇数は縁起がよいといわれ、その最大の数字「9」が重なった9月9日を「重陽」と呼んで五節句のひとつになっています。菊の節句ともいわれ、菊酒で邪気を払い無病息災や長寿を願う日なのです。
今回のメニューでも菊酒からスタートし、海老菊花手毬寿司、渡り蟹と菊花のジュレなど菊をあしらったものに、秋の食材が勢ぞろいした懐石コースが提供されます。これらの料理とコラボするのが灘の銘酒「菊正宗」。創業360年、辛口一筋の老舗酒蔵が提供するのは、このイベント限定の蔵出し日本酒です。純米大吟醸「嘉宝蔵 雅」の3年貯蔵の秘蔵酒や、130年ぶりの新ブランド『百黙』の無濾過原酒など、普段なかなか口にできないレアなお酒に出会うことができます。健康長寿を願いながら敬老の日のお祝いの席としてもぴったり。料金は1万5000円(税サ込)です。
また10月8日(土)には本館29階の中国レストラン「聚景園」で、「美食と名月の夕べ~料理人 北原省吾トレストランシェフの饗宴~」が開催されます。奇しくもこの日は名月の十三夜。北原・和食統括料理長が中国料理の佐藤料理長とタッグを組み、広東料理に和食のエッセンスが光るコースをつくりあげます。メインは秋の味覚を盛り込んだ「松茸炭火焼とフカヒレステーキ」の組み合わせ。前菜からデザートまで日・中のテイストをうまく盛り込んだオリジナルメニューとなっています。