「絶対儲かる」はウソ!弁護士に聞く投資詐欺から身を守るために気をつけること | ラジトピ ラジオ関西トピックス

「絶対儲かる」はウソ!弁護士に聞く投資詐欺から身を守るために気をつけること

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 相次ぐ商品の値上げや円安により、家計が厳しいと感じる人も多く、資産形成のために投資を考える人も多いのではないでしょうか。つい最近も芸能界で投資のトラブルが話題になっていますが、知識がなければ誰もが巻き込まれるおそれがあります。被害に遭わないようにするためには、どのような点に注意をすれば良いのでしょうか。先物取引被害や証券被害など金融被害に詳しい井上伸弁護士に聞きました

――つい最近、芸能界でも投資トラブルのニュースがあり、社会的に大きな波紋を広げていますが、投資のトラブルは増えているのでしょうか。

【井上弁護士】現在、「貯蓄から投資へ」と国が推し進めていることもあり、投資や資産形成が身近になっています。また、低金利時代が長く続いているので、うまい話に飛びついてしまう人が増えたように感じます。金融商品への投資により被害を受けた方の相談件数は年々増えておりますし、詐欺やトラブルが誰にとっても起こりうる可能性がますます高くなっていくでしょう。

――投資トラブルについて、実際にどのような相談を受けるのでしょうか?

【井上弁護士】株式、FX、商品先物取引、仮想通貨、証券取引やスポット取引など様々な種類が存在します。また、最近ではSNSを通じて知り合った人を言葉巧みに騙す「ロマンス詐欺」や、仮想通貨や海外のFXなどのもうけ話を「人に紹介すれば報酬を得られる」と勧誘する「マルチ商法」で多額の現金を投資し、返ってこないこともあります。

――自分が気づかないうちに加害者になっていることもあるのでしょうか?

【井上弁護士】投資話の怖いところは、甘い話に乗ることで被害者になってしまうだけでなく、いい話があるからと友達や知り合いに声をかけた結果、気づかないうちに加害者になってしまっている可能性があるところにあります。マルチ商法でも加害者も被害者であるということがあります。悪気はなくても安易に人に勧めると訴えられる可能性があるということは知っておいていただきたいです。

――最近は若者を狙う投資詐欺も増えているそうですね。

【井上弁護士】年配の方は投資に慎重な方が多いですが、今の若者は資産運用の一環として、投資をポジティブに捉えている人も多いです。金融の知識を学ぶ機会がないままに投資を始めている方も多いため、SNSなどで得た情報に飛びつくなどして、後からトラブルが起こり、詐欺被害にあうケースもあります。

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