この考えに対し、平田さんも「好奇心は本当に大事。これを失くしてしまうと、プロの棋士も、プロの劇作家も引退が近いのでは(笑)」と、大きくうなずいた。
1976年のプロ入りから今年で47年目を迎えた谷川さんに、将棋を長く続けることの醍醐味について尋ねてみた。
「時代ごとに大先輩や後輩と対局することで、将棋の変遷を体感できること。そして世代・年齢に関係なく『ガチ』の勝負ができること。永世名人にふさわしい将棋が指せるかという重圧も感じますが、これからも若手棋士との真剣勝負を続けていきたい。この年齢でこうして現役で指せていることは幸せだと思います」(谷川さん)
長きにわたり、将棋の世界でプロとして生きる谷川さん。2週にわたる出演での平田さんとの会話からは、改めて今、現役で将棋を指せることの喜びを感じていることが伝わってきた。
※ラジオ関西『平田オリザの舞台は但馬』2022年9月1日、8日放送回より
☆☆☆☆☆
『平田オリザの舞台は但馬』
放送日時:毎週木曜日 13:00~13:25
放送局:ラジオ関西(AM 558khz / FM 91.1mhz)
パーソナリティー:平田オリザ、田名部真理
メール:oriza@jocr.jp
『ラジコ』では放送後1週間はタイムフリーでの聴取が可能。番組では、平田オリザさんが、ともにパーソナリティーを務める田名部真理さんと、これまでの自身の話しや演劇界への思い、移住拠点となっている兵庫・豊岡、但馬地域について、トークを進めていく。