難病で寝たきりのピアニスト、星野さんの音楽活動 「何度も死を考え、音楽に心を救われて生きている」 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

難病で寝たきりのピアニスト、星野さんの音楽活動 「何度も死を考え、音楽に心を救われて生きている」

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死ぬ気になればなんでもできるという意味、死ぬ直前まで追い込まれてやっと理解したから、『死ぬ気』が私には必要だった。私の場合、事故で難病を発症したことをきっかけに、「これまで通り普通に生きること」ができなくなってしまったのです。生き地獄の状況まで追い込まれ、今まで通り生きることができなくなった場合、人は2つの考え方をします。

1つは命を断つこと
2つは現状を「何とかして生きられる状況にすること」

初めは、命を断つ事を考えました。
「苦しさから逃れるには死ぬしかない」そういった考え方です。

本当は死んだほうが楽になれるのはわかっていたけれど、いざ死ぬ準備をした時、未練がたくさんあって私には死ぬことができませんでした。もう一歩というところまで(未遂)を何回か繰り返して、結局諦めて今に至ります。

さて、命を断つことができなかった場合、もう一つの選択肢として、「何とかして今を生きられる状態にすること」、これが選択肢として残っていました。

ここから私はたくさんのことを考えます。
「今を生きられる状態にすると言うことは、ただものでない力じゃなきゃ生きることができないな。」
……そのただものでない力、原動力を出してくれた言葉が、「死ぬ気になれば何でもできる」でした。

私にとって『死ぬ気になればなんでもできる』という言葉は、『あの時死んでいたと思えばなんでもできる』って意味として自分の中で大切に温めています。

今を踏ん張りたい時、今を投げ出したい時、勇敢に立ち向かおうとする心も、正反対に自暴自棄な心も。

全てを「死ぬ気になれば何でもできる」に委ねることで、難病寝たきり、生き地獄の症状の中でも、生きることができるようになりました。

「どうせ死ぬんだからやりたかったことやっておこう。」…これらの考えによって、今できる範囲内の夢のほとんどが叶うこととなります。
夢がひとつひとつ叶っていって、そうなっていくと、不思議と生きる希望が湧いてくるのです。
やりたいことができていくことが生きる希望を形創っていくのです。

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