9月に入り店頭には栗や梨など秋の訪れを告げる商品が並んでいるが、りんごもその一つだ。神戸市須磨区にある産直市場「ナナ・ファーム須磨」の青果コーナーには早生のりんごが並び爽やかな香りを漂わせている。
同市場に並ぶのは青森や長野から入荷している「サンつがる」や「黄王(きおう)」など。化学肥料や除草剤を使わず、土づくりにこだわって育てられたりんごは大きさや色のばらつきはあるものの、その分、安心して食べることができる。
紅いりんごの「サンつがる」はジューシーで甘みが強いのが特徴。元々「つがる」という濃い赤色の品種があるが、つがるが袋をかぶせて育てるのに対し、サンつがるは袋をかぶせず、太陽光をたっぷりと浴びせることで甘みが増すという。「黄王」は名前の通り黄色いりんごで“黄色いりんごの王様”が名前の由来。風味がよく酸味は弱くてさわやかだ。果汁も多くジュースに適している。
同市場の青果担当は「りんごは美容や健康に良いと言われているが、その成分の多くは皮に含まれている。その皮の表面のツヤとかベタつきについて“ワックスを塗っているのか?”と質問されるお客さんも多いが、これは乾燥するのを防ぐためにりんご自身が出しているオレイン酸などの油脂成分。ぜひガブリと皮ごと食べてもらいたい」と話す。
サンつがるは1個141円(税込)。黄王は1個206円(税込※大きさによって異なる)。どちらも2個入り4個入りのセットも販売している。
■ナナ・ファーム須磨
兵庫県神戸市須磨区外浜町4-1-1
電話 078-733-7722
※店舗ごとに営業時間や定休日が異なるため、詳しくはナナ・ファーム須磨の公式サイトを参照