神戸・車のトランクからコンビニ店長遺体 強盗致死罪に問われた元店員、初公判「LINEで別人物から指示され、粘着テープを…」神戸地裁 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

神戸・車のトランクからコンビニ店長遺体 強盗致死罪に問われた元店員、初公判「LINEで別人物から指示され、粘着テープを…」神戸地裁

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 2021年5月、神戸市北区の畑に転落した乗用車のトランクから、コンビニエンスストアの男性店長(当時62)の遺体が見つかった事件で、強盗致死罪に問われた同店の元アルバイト店員の男(29)の裁判員裁判が21日、神戸地裁で始まった。

 起訴状によると、男は2021年5月5日午後5時37分ごろから同6時25分ごろ、神戸市北区の駐車場で、男性店長の鼻や口などを粘着テープで巻き、店長所有の乗用車のトランクに押し込み、現金約13万円の入った長財布などを奪った。男は無免許で、ハンドル操作がうまく行かずに畑に転落し、トランク内に放置した店長を窒息死させたとされる。

開廷前の神戸地裁法廷<2022年9月21日午前 ※代表撮影>

 男は「大丈夫だと思います」と起訴内容を認めており、量刑が争点となる。
 
 検察側の冒頭陳述によると、男は2021年4月からコンビニエンスストアでアルバイト店員として働くようになったが、すぐに欠勤するようになり、犯行に使った粘着テープを購入するなど計画性があったと指摘。
 そして、実在しない人物から『店長を拉致しろ』と脅され、本人を車に乗せて運転中も「この人物からの指示」と嘘をついて、店長の体に粘着テープを巻いたと指摘した。
 男は言葉以外の方法で相手の考えていることを読み取ったり、自分の考えを伝えたりすることが苦手な「自閉スペクトラム症(ASD)」という障がいと、軽度の知的障がいがあるという。

 一方、弁護側は「一般的に強盗致傷や強盗殺人事件の場合、相手に刃物などの凶器を用いたり、暴行したりするケースが多いが、男はこの事件で、店長にけがをさせることは想定していなかった」と述べ、場当たり的な行動に過ぎなかったと主張した。

開廷前の神戸地裁法廷 男は「大丈夫だと思います」と起訴内容を認めた<2022年9月21日午前 ※代表撮影>

 男は兵庫県警に強盗殺人、死体遺棄の両容疑で逮捕されたが、神戸地検は証拠関係から殺意の認定は難しいと判断、強盗致死罪での起訴となった。また、死体遺棄容疑については不起訴とした。
 神戸地検は男の犯行当時の精神状態を調べるため、2021年6月11日~11月29日まで鑑定留置した(期間は1回延長)。その結果、刑事責任能力は問えると判断した。

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