日之出湯は最初のリニューアル以降も精力的にアップデートし続けています。2017年にはアーティスト・木村英輝さんによる108匹の鯉を描いた天井画を設置し脱衣所に絢爛(けんらん)な雰囲気を加えました。
また、自動洗髪マシンや高気圧酸素カプセルといった話題の機器を導入するなど設備面を続々と強化。大阪以外の地域からでも行ってみたくなるような工夫に余念がありません。
さらに今年3月、施設内に駄菓子の販売ブースをオープン。銭湯利用者の中で特に割合が少ない「子ども」や「若い世代の女性」に来てもらいやすい環境づくりを目指しています。
西野さんいわく「ほとんど儲けはない」とのことですが、さまざまな工夫の甲斐あって、最近では20代から40代の利用者も増加。年間およそ6万人以上が訪れているそうです。
昔ながらの銭湯文化とその文化を存続させるためのユニークな取り組みが共存した大阪の銭湯は、まさに「ネオ昭和」な空間。今後、さらに若者からの注目が高まるかもしれません!
◆阪田マリン
2000(平成12)年生まれ。中学2年生のころ、チェッカーズのレコードを聴いたことがきっかけで昭和カルチャーに魅了される。昭和に流行したファッションやヘアスタイルなどに自分らしさを取り入れた「ネオ昭和」を提案しSNSで発信中。
「日之出湯」
所在地 大阪府大阪市西成区山王2-7-9
営業時間 6:00~23:00
火曜のみ 11:00~23:00
定休日 月曜
【公式ホームページ】