猛暑の夏が過ぎ、心地よい気候のこの時期、兵庫県宍粟(しそう)市にある『原不動滝(はらふどうたき)』には多くの人々がやってきます。
落差88メートルの岩肌を清流がスダレ状に滑りおちる豪快さがすばらしく、「日本の滝百選」に選ばれるほどの名瀑(めいばく)。その存在は地元の誇りといわれています。
正面から見て右が男滝、左が女滝と呼ばれ、別々に流れるふたつの滝がやがてひとつになる姿は「恋愛成就の滝」としても親しまれているそう。
原不動滝は昔からその形状をほとんど変えていないといいます。また、周囲の自然も人の手がまったく入っていない原生林とのこと。
春~夏にかけては深い緑をおびた原生林ですが、秋には木々がいっせいに赤や黄色に染まり、フォトジェニックな風景が目の前に広がります。また、滝のすぐそばには吊り橋がかけられており、そこから見る姿は雄大そのもの。
おもわず息をのむ美しさと神々しさが原不動滝の魅力です。