写真家・岡本なうさんが撮影した美しい「青い彼岸花」……。実はよーく見ると、半透明の”洗濯バサミ”! 実は、岡本さん、普段は洗濯バサミの美しさを世に広めるため『洗濯バサミフォトグラファー』として活動しているのです。撮影をはじめてからおよそ1年半。息をのむような「美しい洗濯ばさみ」の写真で徐々に知名度を上げていき、今回投稿したこの作品はなんと過去最多となる13万いいねを獲得。作品へのこだわりについて詳しく話を聞きました。
――過去最大数の「いいね」数を獲得した「青い彼岸花」。作品を発表したとき、「これまでにない大きな反響がくるのでは」というような自信はあったのでしょうか?
正直な話、自信は全くなかったです! ツイートした当日はこんなに多くご覧いただけるとは思っていなかったので、翌朝起きて、Twitterを開いたときにビックリしました! 「これ、僕のツイート!?」と現実が信じられずに、1度Twitterを閉じて、アプリを立ち上げ直すほどでした。
青い彼岸花を咲かせました( ´ ▽ ` ) pic.twitter.com/GlgWV6JPa2
— 岡本なう/ 洗濯バサミフォトグラファー (@okaphotoart) September 16, 2022
――「青い彼岸花」を美しく撮るためにこだわったことなどはありますか?
青い彼岸花だけではないのですが、洗濯バサミアート作品を撮る時は、リアリティーを大事にして撮ることを意識しています。自分ではどの洗濯バサミアート作品も、見た方が一目で洗濯バサミとわかるクオリティーだと思っているので、「これで大丈夫かな!? こっちの方が本物っぽいと思っていただけるかな!?」という気持ちで、何度も撮り直します。
――今回の野に咲く「青い彼岸花」や、崖にそびえ立つ「クリームソーダ」など美しい自然が背景となっていることが多い岡本さんの作品。撮影するロケーションへのこだわりなどはあるのでしょうか。
実は、僕が洗濯バサミを撮る場所としてこだわっているのは”自宅の庭で撮る”ということ。クリームソーダを撮った場所もそうなのですが、あの崖に見えていたのは、実はおじいちゃんが大事にしていた柿の木の切り株。今回の青い彼岸花を撮った場所は、僕が幼稚園卒業の記念に植えたさくらんぼの木のそばで、前回の紫陽花を撮った場所と同じです。もちろん、お散歩にいった先で写真を撮ったりもしますが、自宅の庭に魅力的な被写体や興味のある場所があり過ぎて、なかなか、外の遠い場所に写真を撮りにいくことができないといった感じです。