――作品は、どのように思いつくことが多いのでしょうか?
基本的には、何かないかなぁーと漠然と考えているのですが、なるべく季節感に合ったものを制作するようにしております。また、フォロワー様からこたえられそうなリクエストをいただいた時は、お約束はしないですが、頭の隅にそっと記憶しておきます。すると、ふとした時に自分も作りたいと思うようになってくるのか、「〇〇さんが見たいと言っていたモノが出来そう、喜んでもらえるかな」というように、作品イメージが頭の中に浮かぶ事も多いです。
――「青い彼岸花」の他にも、岡本さんお気に入りの作品はございますか?
常にお気に入りのものを発表しているので、どれというのは難しいのですが、これからの季節をふまえると、夕焼けと洗濯バサミハンガーを組み合わせた「夕焼けシャンデリア」の作品が好きですね。洗濯バサミフォトを撮るきっかけとなった”西日を浴びた洗濯バサミ”が、「洗濯バサミは美しい」という言葉と共に想起されるイメージに近い作品なので、お気に入りです。
――『洗濯バサミフォトグラファー』の活動を初めてからおよそ1年半。始めたばかりの頃と以前より広く認知されるようになった現在を比べ、変化した気持ちなどはございますか?
基本的には何も変わっていないとは思うのですが、やっぱり撮り始めた頃は「洗濯バサミは美しい」と言っていても「どういうこと?」という感じの反応多かったのですが、最近は、共感の声をいただけることが増えたので、それはものすごく驚いていることですし、大変うれしいことですね。
――『洗濯バサミフォトグラファー』として活躍する岡本さん。現在の目標、最終目標は?
現在の目標というのはないのですが、”やりたいこと”はあります。それは、「洗濯バサミフォトをもっとたくさん撮る」こと。とにかく毎日、同じ構図・同じ色の洗濯バサミでもいいので、長い時間撮れたらうれしいなぁーと思っています。また、最終目標も似たようなことになってしまうのですが、これから先もずっと洗濯バサミフォトを撮って発表し、「洗濯バサミは美しい」という言葉と共にある頭の中の1枚にいつかたどり着けたらいいなあ、と思っています。また、洗濯バサミアートを制作する上で、いろんな色の洗濯バサミがあったらいいのに、と思っているので、例えば、3Dプリンターなどで簡単に36色の洗濯バサミが作れるようになるのも目標ですね。そして1番大きい目標は、そういった「洗濯バサミフォトグラファー」としての活動で誰か1人でも楽しんでもらえたり、よろこんでもらえることだと思っています。
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秋も深まり、自然の表情も変わりつつあるこの季節。岡本さんの『洗濯バサミフォト』作品にさらなる注目が集まります。
(取材・文=みねほのか)