そしてクリーン作戦では、子どもたちがプラスチックごみや空き缶を拾った。2度の台風に見舞われた直後で流木も多く、ゴミ袋(45ℓ)10個分に及んだ。
世界的な問題となっている「海洋プラスチックごみ」は、ポイ捨てなどで陸地から雨や風によって河川に入り、海に流出したものが多い。
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「今後30年間で、海にはお魚さんよりもゴミの量が増えると言われているよ」。明石市でビーチクリーン団体「WATARIUMI(渡海)」を立ち上げた石野志穂美さんが、子どもたちに語り掛けた。
「じゃあ、お魚が食べられなくなるの?」子どもたちは素朴に感じて不安がった。石野さんがかつて移住していたオーストラリアの海と、ふるさと明石の海とを比べてがく然としたという。
日本での豊かな生活の裏側で、海が汚れたり、自然が破壊されている現実を突きつけられ、環境問題を考えるようになった。そして地元・林崎松江海岸でのクリーン活動が2020年にスタート、今では80人ものメンバーがサポートする。
子どもたちのダンスチームもイベントに華を添えた。参加したのは、神戸市や明石市に住む5歳~17歳の男女36人。
チームを主宰する上林千花さんは、高止まりする新型コロナ感染者数と向き合いながら活動を続ける。コロナ禍以前は、レッスンが始まる時に子どもたちが輪になって手をつないで挨拶していたが、それができなくなった。
そして「マスクを付けたままのレッスンでは、お互いに目だけしか見えないので、相手の表情や声等が伝わりにくい」と難しさを語る。子ども達のモチベーションが下がり、表情も暗くなっていたという。
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