学生たちがプロジェクトに取り組み、学生の声を反映した「学生食堂」が、9月26日、神戸国際大学(神戸市東灘区、六甲アイランド)にリニューアルオープンした。地域の人にとっても憩いの場となることを目指し、学外の人も利用できるという。
大きな窓から海と空が見え、光が差し込んでいる。ここはリニューアルオープンした学生食堂「Sky Court」(スカイコート)。オムライスやカレー、ハンバーグや唐揚げが学生たちの前に並ぶ。一口、運んだ瞬間に笑顔になった。もう一口。やっぱり笑顔になる。隣にいる友人と顔を見合わせるとほぼ同じタイミングで口が動く。「おいしい~」。
同大学の学生食堂はコロナ禍で一時休業。対面授業が再開された後、「もっといい環境にしてほしい」と学生から声が上がり、2021年から1年以上かけて、9人の学生による食堂リニューアルプロジェクトを立ち上げ協議を重ねてきた。食堂という空間を、食事だけでなく多目的に利用できるよう、内装や座席のレイアウト、イスやテーブルについても検討した。プロジェクトメンバーの太田愛華さん(経済学部国際文化ビジネス・観光学科4年)は「海と空が映える大きな窓を活かそうと考えた。明るい空間になった」と話す。
座席数は1階2階合わせて301席。どの席からも大きな窓から海や空といった景色が望める。食事は、早稲田大学の公認サークル学食研究会が「日本一の学食」に認定した東洋大学の学生食堂を運営する、株式会社ORIENTALFOODSが提供する。唐揚げやハンバーグなどのメインにライス・サラダ・スープ・デザートがついたセットが500円。オムライスやカレーもある。毎日食べる学食のため、日替わり、週替わりなど数百種類のメニューレシピから提供する。
オープニングセレモニーで、辻正次学長は「食べることはパワーの源。パワーが食堂から生まれることを願う。そして食べるだけでなく、勉強し語り合う空間にしてほしい」と話した。