毛の色は、茶と白があります。兵庫県で栽培されている黒枝豆の「ひかり姫」や「丹波黒」は茶色、「サチユタカ(白大豆)」は白色。黒枝豆の毛は茶色であることが多いですが、必ずしもそうとは限りません。
◆『さや』まで食べる際の注意点
毛があると「イガイガする」と感じやすいため、よく洗うのがオススメ。茹で時間も通常より長めにするといいそう。また、若い枝豆はさやも柔らかく食べやすいです。
気になる農薬については、「特に心配する必要はない」と杉本さん。農林水産省は、農薬取締法に基づき『使用基準に従って使用すれば安全である』と判断できる農薬のみ登録しています。使用時期や総使用回数も決まっていることに加え、熱に弱いという特性もあるため、さやまで問題なく食べられるそうです。
◆『さや』まで食べきるレシピ2選
さやまで食べる際にポイントとなるのは「加熱」。調理時にさやの両端を少し切り落とすことで、かたい薄皮まで火を通すことができます。
【枝豆のペペロンチーノ】
1)枝豆を20個ほど用意し、両端を切り落とす。
2)通常よりも少し長めの15分ほど茹でる。
3)にんにく1かけをみじん切りにする。
4)枝豆(さやごと)とニンニク、ラー油大さじ1と塩コショウを小さじ1、さらにお好みで鷹の爪をいれてよく炒める。
【枝豆の天ぷら】
1)さやの両端を切り落とす。
2)小麦粉をまぶし、170度くらいの油でカラッとするまで少し長めに揚げる(素揚げでも可)。
※火が通りやすいよう、さやを半分にカットしてから揚げても美味しいです。
普段は豆だけを食べている枝豆ですが、実はさやまで食べきることができます! 野菜を無駄なく食べきるために、皆さんも試してみては?
(取材・文=岡本莉奈)