■「感情的対立、悩ましい。何とかしたかったが、何ともならなかった」
泉市長のツイートは続く。14日午前には「人間は感情の生き物でもあり、政策的対立よりも、感情的対立の方が、悩ましい。対立は、総選挙に兵庫2区(神戸市)から出馬した時(2003年)以来で、それに市長選での対立構図(2011年、2015年、2019年)が加わっていった。何とかしたかったが、何ともならなかった」と議会との対立、緊張関係が続いた苦悩を語った。
そして「またも暴言という不祥事にもかかわらず、翻意を促すメールや電話などをいただき、心苦しく感じています。ただ、個人的には、明石市長としてやれることは、ほぼやり切ったとの思い。半年後の市長選にも積極的に関わり、市政継続を求める市民の期待に応えていく予定です」と投稿。
同日午後には「私自身は、今後『候補者』として立候補することはありませんが、『選挙』にはこれまで以上に関わっていくつもりです。来年4月の明石市長選のみならず、兵庫県知事選や神戸市長選をはじめ、全国の地方選挙や国政選挙も含めて。心ある政治家を増やしていきたいとの思いです」とツイート。
引退表明後に再開した自身の引退への思いや今後の方向性、市民へのお詫びなどのツイートには、計45万件以上の「いいね」がカウントされている(12日夜更新~15日0時現在)。
■「議会対応、どうしても許せないことが…」引き留める市民
2018年に大阪府内から明石市へ転居した30代の女性は、40代の夫と8歳の長女の3人暮らし。「(2019年に発覚した)『火つけてこい』という暴言については、最初は非難の声ばかりだったが、そこに至るまでの経緯や、レコーダーの音声が公表され、前後の会話が明らかになって、市の幹部の仕事の仕方にも問題があることがわかると、逆に『市長、辞めないで』という意見が大多数を占めるようになった。確かに議員への暴言は許されるべきではないが、今回も、議会の体質など、どうしても許せなかったことがあったのでは。明石市のために、まだまだやるべきことがあると思う。(政治から身を引くのを)考え直してほしい」と話した。