コアラをはじめ、たくさんの動物と出会える兵庫県南あわじ市の農業公園『淡路ファームパーク イングランドの丘』。
同園では「生き物の“なぜ?”に飼育員が答えます!」と題し、質問回収ポストを設置。来園した子どもたちが、動物の素朴な疑問を飼育員に聞けるシステムが人気です!
今回は、ラジオ関西で放送されている『Clip』(月-木、午後2時30分~)の人気コーナー「どうぶつ通信」に寄せられた、リスナーからの質問に飼育担当長の後藤さんが回答しました。
◆「動物たちをカレンダーのようなかわいい表情で撮影するコツを教えて下さい」(ラジオネーム:チャーシューさん)
【後藤さん】イングランドの丘オリジナルの2023年卓上カレンダーですね。あのカレンダーに使用している写真はすべて当園の飼育員が撮影したものなんです。
撮影した担当者に動物を上手く撮影するコツを聞いたところ、「被写体となる動物の特徴的なパーツを強調する」「瞳に自然な光が映るよう意識している」とのことでした。確かに瞳に輝きがあるほうが生き生きとして見えますよね。
とはいえ、動物たちに向けてカメラのフラッシュを発光させるのは厳禁。動物は光に対する感度の高さがヒトの数倍~数十倍というものも多く、強い光は目にダメージを与えてしまいます。
また、そういった動物には眼球の奥に「タペタム」という鏡のような反射板を備えており、強い光を受けると目に反射して思ったような表情に撮影できない可能性が高いです。動物を撮影する際は、必ずフラッシュ機能がオフになっているか確認しましょう。
――動物のカメラ目線を撮るのはなかなか難しいと思いますが、カメラ目線を撮るコツはありますか?
【後藤さん】たしかにカメラ目線って難しいですよね。写真を撮るとき、動物の気を引くために声や音を出したり、動きで振り向かせたくなるかもしれませんが、実は逆効果なんです。よけいに警戒させて表情に緊張が表れてしまいます。
自然な表情を引き出したいのであれば、動物たちの生態を理解して尊重することが大切です。食事をする時間、眠る時間、活発に歩き回る時間帯など被写体となる動物の一日の行動パターンを把握しておくと効率よく撮影できるかもしれません。