モダンで洗練された、多彩なガラス製品を一堂に ルネ・ラリック展 兵庫陶芸美術館 リモート・ミュージアム・トーク | ラジトピ ラジオ関西トピックス

モダンで洗練された、多彩なガラス製品を一堂に ルネ・ラリック展 兵庫陶芸美術館 リモート・ミュージアム・トーク

花瓶《つむじ風》1926年 力強く大胆なデザイン。うねる風の動きを肉厚のレリーフで表現しています。圧搾空気の高圧力を利用したプレス成形技法で制作された、まさにラリックのアール・デコを代表する傑作の一つです。
花瓶《つむじ風》1926年 力強く大胆なデザイン。うねる風の動きを肉厚のレリーフで表現しています。圧搾空気の高圧力を利用したプレス成形技法で制作された、まさにラリックのアール・デコを代表する傑作の一つです。
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花瓶《つむじ風》1926年 力強く大胆なデザイン。うねる風の動きを肉厚のレリーフで表現しています。圧搾空気の高圧力を利用したプレス成形技法で制作された、まさにラリックのアール・デコを代表する傑作の一つです。
花瓶《ナディカ》1930年 水の精が互いに体を交差させ、長く伸びた脚が両側に跳ね上がり、くるくるっと巻いて取っ手になっています。デザインも斬新ですが、何といっても、本体と取っ手を同時に鋳型で成形しているという高度な技が目を見張る驚きの作品です。
カーマスコット《勝利の女神》1928年 自動車のボンネットに取り付けるラジエーターの蓋の飾り。1920年代から30年代にかけて制作されました。ラリックは何とガラスで作ることを提案し、デザインは30種類にもおよびました。
初期の香水瓶の数々。この4点は、工程に手間が掛かりすぎて、製品化に至らなかったため作例が少なく、大変貴重なものとなっています。
テーブルコーディネート展示もあります。
花瓶《カマルグ》1942年 第二次世界大戦中にコンブ=ラ=ヴィルの工場で制作されました。アルザスにあった第二工場はドイツ軍に接収されていました。南仏に位置する湿地帯カマルグに棲息する野生馬をモティーフとし、フランス国民の勇気と誇りを表現した本作品で、展覧会は締め括られます。
大型常夜灯《エニシダの花と枝》1920年  鋳型で施した模様に艶消し加工を施し、立体的に浮かび上がらせています。ティアラ形の上部装飾は、もともと香水瓶のデザインから引用されています。
花瓶《バッカスの巫女》1927年 オパルセント・ガラスという乳白色のガラスを使用。逆光(右)で見ると夕焼け色に見えるのが特徴。
花瓶《バッカスの巫女》1927年
立像《噴水の女神、メリト》1924年 アール・デコ博覧会の中央広場に建設された噴水塔《フランスの水源》のために制作された女神像。高さ15mの八角形の塔に、16段128体の女神像が取り付けられています。段ごとにポーズと衣装が異なり、夜間はライトアップされました。
テーブル・センターピース《三羽の孔雀》1920年  厚さ1.5cm程のガラス板の間にまるで本物の孔雀がいるかのような臨場感!量産品とはとても思えない優雅な雰囲気です。
香水瓶《彼女らの魂》ドルセー社 1914年 ティアラ形といわれるラリック独特の蓋を持つ初期を代表する香水瓶の一つ。このティアラ形はのちに常夜灯にも応用されました。
展覧会入り口

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