17歳の少女が日本全国にある災いの扉を閉めようと旅をするロードムービー。新海誠監督の劇場アニメ最新作、『すずめの戸締まり』が11月11日(金)、全国東宝系で公開されます。
17 歳の少女・鈴芽は、宮崎県の静かな港町で叔母さんと二人で暮らしています。
自転車で学校へ向かう途中、草太という青年に出会います。草太は髪が長くリュックを背負っていて、鈴芽に尋ねます。
「ねえ、きみ、この辺りに“廃墟”はない?」
鈴芽はかつて温泉ホテルがあった場所を伝えました。
草太は穏やかそうなのですが不思議な雰囲気のある人で、鈴芽が教えた方向へ坂道を登って行きました。鈴芽は気になって後を追います。
廃墟となったホテルの中庭には、古い扉がポツンと残っていました。鈴芽がその扉を開くと、向こう側に美しい星空と大地が広がっています。鈴芽は扉の向こうに足を伸ばして進みますが、どういうわけか美しい世界には行けずに、元々いた場所へ戻ってしまいます。
鈴芽が学校へ着くと、すでに昼休みでした。
教室の窓から山が見えます。山の中腹から大きなミミズのような、赤い物体が勢いよく噴き出しているのを見て鈴芽は驚きます。さっきの扉があった場所です。地震でしょうか、地面が揺れています。鈴芽は大急ぎであの扉に向かいます。すると草太が、赤黒く巨大なミミズが流れ出てくるのを防ごうと必死に扉を押さえていました。