「自殺のない社会」をめざす 県が高校生向けの講習会を実施 大切なのは「じっくり話を聴く」こと | ラジトピ ラジオ関西トピックス

「自殺のない社会」をめざす 県が高校生向けの講習会を実施 大切なのは「じっくり話を聴く」こと

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ロールプレイング実習のようす
ロールプレイング実習のようす

 ロールプレイングに参加した生徒は、「学校の授業では習わないことを知ることができてよかった」「相手の気持ちを考えながら伝えることが大切だと感じた」と話していました。

 心が発するSOSサインに気付くことも大切です。例えば、なかなか寝付けない、朝起きるのがつらい、寝すぎてしまうなど睡眠に影響が出ることがあります。2週間ほど続く場合には、悩みやストレスが大きくなっている可能性も。

「しんどい」と感じるときには、家族や友人、学校の先生などにSOSを知らせましょう。「相談することは、決して迷惑でも恥ずかしいことでもありません。一番大切なことです」と竹内さんは話します。

 また、講習会では、心のセルフケアとして「マインドフルネス呼吸法」を体験しました。マインドフルネスとは、今起きていることに心を集中させること。不安やストレスなどから解放され、心身のコンディションを整える効果が期待できます。

3分間のマインドフルネス呼吸法を体験
3分間のマインドフルネス呼吸法を体験

【マインドフルネス呼吸法】
●目を閉じ、頭・首・背中が一直線になるように姿勢を正す
●ゆっくりと呼吸し、おなかや胸がふくらむのを感じる
●「もう飽きた」「他の姿勢に変えたい」と思っても続ける
●なるべく何も考えないようにする

 目安時間は15分。10分ほどで心が整理され、どんどん前向きな感情が生まれます。自分を整えるためには、静かな時間を持つことも大切です。

 最後に竹内さんは、「今つらいことがあっても、ずっと続くわけではない。誰かに相談しながらそのつらさを乗り越えてほしいと思います」と生徒たちに伝えました。悩みを聴いてもらうことで心が軽くなることもあるはずです。

 こころの悩みや不安の相談窓口もあります。電話では相談しづらい場合には、SNSでも相談できます。

(取材・文=岡本莉奈)

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