飲食店などの軒先の「盛り塩」も「清め」なのでしょうか。
「盛り塩は中国でも行われており、今から1300年前、晋の時代にはじまったとされています。当時の王であった始皇帝は牛車に乗って後宮を廻るのですが、その際、人々は王が自分の家の前を素通りせず止まるってもらえるよう牛が好む塩をまいておいたそうです。この逸話がもとで、盛り塩は“客を招く”といわれ、店先に置かれるようになったといわれています」(吉川さん)
また「福を呼ぶ」として、盛り塩を提唱している風水家も多いようで、葬儀においての清め塩とは違った意味合いなのだそう。
いままでなにげなく行っていた「清め塩」や「盛り塩」も由来や意味を知ることでより心をこめたものになるはず。ものごとのルーツを知るって、本当におもしろいですね!
(取材・文=宮田智也 / 放送作家)