神戸市消防局は、11月9日(119番の日)に、電話の先の命を救うために通信指令員が取り組んでいる5つのルールを紹介するドキュメンタリー動画を公開した。119番通報の仕組みや正しい通報の仕方を知ることができる内容になっている。
動画のタイトルは、「神戸市消防局『通信指令員の5RULES』」。約15分の間に、実際の記録をもとに119番通報の模様を再現しているほか、現役の通信司令員がインタビューに答えるかたちで、自らに課している「5RULES」を紹介している。
通信指令員の「5RULES」は以下の5項目。
1.必ず相手に寄り添う
119番通報は、多くの人にとっては一生に一度あるかないかのできごと。通報者が「何をどう伝えればいいのかわからない」といった場合でも通信指令員は寄り添って必要なことを聞いていくことを第一としている。
2.丁寧に説明する
突然の事態に遭遇し、ただただ「早く来てくれ!」と通信員に声を荒げてしまう人もいるとか。「すでに救急車はそちらに向かっています」と伝え、落ち着いてもらえるように丁寧に説明することも大切なこと。
3.1分で勝負する
救命救急事案では1分1秒を争う。救急車が現場に駆けつけるまでの所要時間は全国平均で8.9分。心臓と呼吸が止まってから10分を過ぎると救命率が大きく下がると言われており、管制室では通報を受けてから救急車に出動指令をかけるまでの時間の目標を1分として、緊張感をもって対応している。