戸田恵梨香が悩んだ母親役 それでも永野芽郁は驚愕「スイッチが入ったときの戸田さんは、“怪物”」 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

戸田恵梨香が悩んだ母親役 それでも永野芽郁は驚愕「スイッチが入ったときの戸田さんは、“怪物”」

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 人間の母性とはどんな感情なのかを解き進めるサスペンス。同じ出来事を語る母と娘の証言が180度食い違っていきます。映画『母性』が11月23日(水・祝)に全国ロードショーされます。

 ある県立高校2年の女子生徒が自宅の庭で倒れているのを女子生徒の母親が見つけ、119番通報しました。運ばれた病院で死亡が確認されます。首には縄がついていて、首吊りをしたあと落下したとみられます。遺書は見つかっておらず、警察が詳しく調べています、というニュースが報じられました。関係者によると、学校で悩んでいる様子はみられなかったということで、母親は「愛能(あた)う限り、大切に育ててきた娘が自殺するなんて考えられない」と話しているということです。

 別の学校で教壇に立つ女性教師は、この事件に心を痛めます。同僚の教師は「母親が『愛能う限り育ててきた』と言っているのは胡散臭い」と話します。

 この事件のあとスクリーンは回想シーンとなり、ある親子の関係が描かれます。同じ場面を、まず母の証言、次に娘の証言として別の視点で物語が進んでいきます。

娘の手を握る戸田恵梨香

 主人公のルミ子(戸田恵梨香)は24歳のときに、絵画教室で出会った男性と結婚しました。始めはお付き合いする相手としていい印象を持っていなかったのですが、ルミ子の母親(大地真央)が男性の絵を絶賛したことから交際し、結婚を決意します。ルミ子は、愛情たっぷりに自分を育ててくれた母親を心の底から愛し、尊敬していました。

 その後、ルミ子のお腹に赤ちゃんができたことが分かります。ルミ子は不安になり嫌悪感さえ抱きますが、母親から子どもを育てる素晴らしさを諭され、出産します。娘が生まれました。清佳(さやか)です。

 ルミ子は自分が母親から受けた愛情をそのまま娘に与えようと、全力で清佳に愛情を注ぎます。母親から料理や裁縫を教わり、理想的な家庭を築こうとします。

 ところが清佳が小学校へ上がる前の台風の日、停電のため使っていたロウソクが元で火事が起きました。

 それから12年経ち、清佳(永野芽郁)は高校生になりました。ルミ子は、清佳が成長するほど娘から心が離れていきました。

 清佳が掃除を手伝おうとすると、ルミ子は強い調子で拒否します。

「触らないでっ! あんたの手は生温かくべたべたして気持ち悪いのよ」(ルミ子)

 一方の清佳は母に愛されたいと願い、どうすれば愛されるのか悩んでいます。娘を愛せない母と、母に愛されたい娘。2人はいびつな関係のまま日常を過ごしています。

「何をすれば、母は愛してくれるのだろうか」(清佳)

 母も娘も“母性”に翻弄されています……。

戸田恵梨香とバケツを持つ永野芽郁
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