野生のキノコやスイセンなどに含まれる「植物の自然毒」 死に至るケースも わからないときは「採らないで」 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

野生のキノコやスイセンなどに含まれる「植物の自然毒」 死に至るケースも わからないときは「採らないで」

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【羽田野さん】白インゲン豆で、加熱調理が不十分だったため食中毒が起こっています。2006年にテレビで紹介された方法で調理した白インゲン豆を食べた人が、おう吐や下痢になりました。原因は、白インゲン豆に含まれている「レクチン」の毒性が、加熱不足により失われなかったためでした。白インゲン豆は、柔らかくなるまで充分な加熱調理が必要です。

――身近な食べ物でも調理方法や食べ方に注意しないといけないですね。そういえば、ニラとスイセンを間違って食べたというニュースがときどきありますよね。

【羽田野さん】畑に自生していたスイセンをニラと勘違いして食べた例や、河川敷でニラだと思い込んでとってきて、スイセンを食べてしまった例などがあります。スイセンには、「アルカロイド毒素」という有害物質があって、おう吐、下痢などの食中毒症状を起こす場合があります。

このような自然毒による食中毒の事件数は、全食中毒件数の8パーセントほどですが、死亡者数は、食中毒全体の半数近くを占めています。自然界には、毒のある植物もあるので注意が必要です。

【植物の自然毒について特集した「CHROMATO(くろまと)Vol.75号」(2020年4月発行)から。コープこうべ商品検査センター発行】

――「天然」「自然」だからといって、「安全」というわけではないですね。冒頭の話題でもありましたが、「食べても大丈夫だと”確実に”判断できないときは、採らない、食べない、人にあげない」が大切ですね。

【コープこうべ商品検査センターの羽田野達也さん(左)】

※ラジオ関西『三上公也の朝は恋人』内「コープスコープ はかるたいせつ」2022年10月25日放送回より

◆コープこうべ商品検査センター リンク一覧
【公式HP】
【はかるたいせつPROJECT】
【『Hakaru』】

◆参考資料
【CHROMATO(くろまと)Vol.75号】(2020年4月発行)
【厚生労働省 毒キノコによる食中毒に注意しましょう】

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