牛乳には、カルシウムのほか、良質なたんぱく質やビタミン類などたくさんの栄養素がバランスよく含まれています。その他にも、不眠や美肌、便秘防止や骨粗しょう症、メタボ予防、高血圧予防に効果的だと言われています。そんな牛乳を多くの人に飲んでもらうため、酪農家は日々、乳牛を大切に飼養しているのですが、現在、海外から輸入される牛のえさにかかる価格コストの急激な値上がりなど、これまでに経験したことない苦境に立たされています。
ラジオ関西牛乳大使の芥田愛菜美が兵庫県三木市の西山牧場の代表・西山農さんに酪農家の現状や牛乳について聞きました。
――「西山牧場」はどのような牧場でしょうか?
【西山さん】私の父が1967年から酪農業をはじめ、半世紀以上の歴史がある牧場です。現在乳牛を約45頭飼育しており、毎日朝夕2回の搾乳とえさやりなどを行っています。
――成牛を45頭ほど飼育しているとのことですが、牛に性格や相性はありますか?
【西山さん】人と同じで、牛にもそれぞれ個性があり、性格が違います。人懐っこい牛もいれば、そうでない牛もいます。
――牛乳には産地がありますが、産地によって違いはありますか?
【西山さん】そうですね。多くの酪農家はホルスタイン種という白黒模様の乳牛を飼育しているのですが、岡山などではジャージー種という淡い茶色い毛色の乳牛が飼育されています。そういった種類や、産地によって栽培されている飼料が違うので、食べるえさによっても変わってきます。産地別で“利き牛乳”をしてもらうと味の違いがわかると思います。
――えさの価格が高騰しているそうですが、1キログラムの牛乳を搾るのにどれ程度の割合の費用がかかるのですか?