まだまだ健在、沢田研二 今ツアー千秋楽は因縁の地 ライブで披露中の数々のヒット曲をひもとく | ラジトピ ラジオ関西トピックス

まだまだ健在、沢田研二 今ツアー千秋楽は因縁の地 ライブで披露中の数々のヒット曲をひもとく

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【橋本】 なるほど! イメージも年々、変わっていたんですね。

【中将】 はい。今回のツアーで「時の過ぎゆくままに」の次に披露されたのは、まだまだアイドル的なイメージが濃厚だった1973年に大ヒットした「危険なふたり」でした。

【橋本】 年上の女性への恋心を歌った可愛い曲ですよね。たしかに「勝手にしやがれ」とかとはイメージが違いますね。

【中将】 「危険なふたり」は作詞が安井かずみさん、作曲が加瀬邦彦さんでした。安井さんは沢田さんと個人的にも親交があって、10歳くらい年上。リアル「年上の女(ひと)」だったので、この歌詞の内容には少し意図的なものを感じなくもないですね(笑)。

【橋本】 “匂わせ”ってやつですね(笑)。素敵な役得です!

【中将】 「危険なふたり」の後は1980年の大ヒット曲「TOKIO」でした。阿久・大野コンビの制作がひと段落して、新たなイメージを模索していた時期の曲ですが、作詞は糸井重里さん、作曲は加瀬邦彦さんでした。以前にも番組で紹介した通り、1980年代に突入する日本を象徴するエポックメイキングな曲だったんですが、なんと今回のツアーで披露したのは陰鬱で停滞感あるアレンジがほどこされたニューバージョン。

【橋本】 「TOKIO」ってめちゃくちゃポップな曲なのに、どうやったら陰鬱になるんでしょうか……。

【中将】 こればかりは言葉ではなんとも表現しがたいので、気になる方はぜひツアーに足を運んでいただきたいですね(笑)。

 ヒット曲連発はこの「TOKIO」で一旦幕を閉じるんですが、アンコールでは再びヒット曲を披露してくれました。1978年に大ヒットした「ダーリング」。

【橋本】 この曲も聴けたんですね! 今回のツアーは新規ファンにとってはほんとお得な回だったんですね。

公演後のロームシアター京都

【中将】 そうですね。冒頭でも触れましたが、今は昭和歌謡ブームということもあってたくさんの若い人が沢田さんに興味を持っているので、ぜひヒット曲は多めにやってもらえたらと思っています。もちろん「新曲が中心」という現在進行形のスタンスは保った上でというのが前提ですが。

【橋本】 より多くの若い人に沢田さんの魅力に触れてほしいですね。ちなみに今回のツアーはいつまで続くんですか?

【中将】 来年の6月25日がファイナルです。沢田さん75歳の誕生日で、会場はなんと2018年のドタキャン騒動の舞台となったさいたまスーパーアリーナ。4年越しのリベンジライブなんです。

【橋本】 すごい! あの騒動にようやく決着ですね! 頑張っていただきたいです。

ラジオ関西「中将タカノリ・橋本菜津美の昭和卍パラダイス」

(※ラジオ関西『中将タカノリ・橋本菜津美の昭和卍パラダイス』2022年11月29日放送回より)


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