『幹細胞ソムリエ』銀座アイグラッドクリニック院長・乾雅人 「日本は医者という社会資源を有効活用できていない」 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

『幹細胞ソムリエ』銀座アイグラッドクリニック院長・乾雅人 「日本は医者という社会資源を有効活用できていない」

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 老化に対する治療法の1つとして、NMN(ニコチンアミドモノヌクレオチド)が取り上げられた。もともとは、NASAにまつわる国家プロジェクトとして始動。宇宙光線が宇宙飛行士のDNAを傷つけ老化を進めてしまうことから、DNAを修復する物質の模索が開始したのだそう。

 おもな機能は、生体エネルギーの95パーセントを生成することから“エネルギーの発電所”とも呼ばれる「ミトコンドリア」の活性化と、‟長寿遺伝子”ともいわれている「サーチュイン遺伝子」の活性化。また、NMNの上位互換成分として挙げられる、5デアザフラビンについても説明。機能はNMNと同様だが、より高い活性度が確認されているという。

 医師が果たすべき役割として、臨床研究(行為)だけでなく公衆衛生上の重要性についても言及し、「診断学に基づき、適切な治療を行うこと」が非常に大切だと述べた乾医師。

 診断学の精度を上げるため、そして医師ごとの診断能力の差を減らすためにも「病のデータベース」を構築することは必要不可欠であり、「医師という社会資源をいかに活用するか」を改めて考えるべきだと主張。「生産性付加価値をあげる努力から目を背けてはいけない」と続け、最後はこのような言葉で締めくくられた。

「現在の医療業界は、経験年数の少ない医師とベテラン医師の手術を比べると売り上げが同じ。普通は付加価値を作ってその対価によって価格を語るのに、医療業界は価格が決まっており、それ相応の価値で行うという“共産主義”的な発想。医療にすごく価値がある反面、構造的にそのような危うさがあるということに無自覚無頓着だと、医療業界が社会の敵になってしまうのではないか」(乾医師)

銀座アイグラッドクリニック院長の乾雅人さん(写真右)、パーソナリティのセオ(同中央)と田中大貴(同左)

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