いっぽうタラの漁獲に関しては様子が違ってきたという。昔は兵庫県でも「スケトウダラ」が漁獲できたが現在は獲れなくなった。そのかわりに台頭してきたのが「マダラ」だ。
ノドグロとマダラ、この2つの魚が海の変化を感じるポイントとなっていると村瀬さんは語る。
「ノドグロは暖流性の魚で、マダラは寒流性の魚なんです。水深が違うだけで、生息水温の違う魚が同時に漁獲できてしまっているのです。これは海中と海水面との温度差があることを如実に意味しており、生息している魚の種類に影響を与えています」(村瀬さん)
また、多く漁獲できる日本海といえども、1991年頃から資源の5分の1程度しか漁獲出来ていないと村瀬さんはいう。
番組の最後「但馬地方の海は“兵庫の北海道”だと思います。北海道で漁獲できる魚はこちらでも漁獲できる。解禁となるカニはもちろん、この時期ならではの魚介をみなさんに楽しんでもらえれば!」と、暗い話題はありつつも“どこ吹く風”と言わんばかりの笑顔で村瀬さんはしめくくった。
◆魚遊館
『カニしょゆとクリーム』
香住漁港にある直営店のココでしか味わえないご当地デザートあり!
但馬漁業協同組合公式ホームページ