現在、需給率が41.8パーセントに達する日本の木材。そのほとんどは国産であり、国内の環境や居住者にさまざまな恩恵をもたらしている。
国産木材利用のメリットやこれからの需要について、兵庫県木材利用推進協議会会長の野村俊彰さんに話を聞いた。
![「第37回ひょうご木材フェア“木材利用促進キャンペーンin元町」を主催する兵庫県木材利用推進協議会 写真左が同協議会会長の野村俊彰さん](https://jocr.jp/raditopi/wp-content/uploads/2022/11/IMG_7135-1024x768.jpg)
そもそも木材利用にはどのようなメリットがあるのだろうか?
「代表的な例は木造建築物ですね。建物内に備えられている炭素量が一定期間固定されるため、二酸化炭素を減らし温暖化防止の一端を担います。また、木材は他の資材に比べ製造時のCO2排出量が少なく地球環境にやさしいという特性があります」(野村さん)
木材利用はCO2量の抑制だけではなく、さまざまな効果をみせる。
「間伐などにより森林整備がおこなえます。森が整備されると『水源かん養』など、森が本来持っている機能が充実します」(野村さん)
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整備された森林は水を綺麗にする作用もあるという。
「森に降った雨水は土の中で土壌の汚れを取り除きます。同時に、土や石に含まれるミネラル分を吸収し浄化されてきれいな水になります。」(野村さん)
また、やわらかい森の土は水を沢山含ませることができるため、川の水路を維持する「緑のダム機能」も発揮されるとのこと。
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