兵庫県木材で建築をおこなう工務店が集まった『ひょうご木の匠の会』。工務店同士の情報交流会を実施し、兵庫県の森を守りながら、木の良さ・木の家の魅力を発信、県産木材利用の推進活動に努めている。
同会会長・日置尚文さんに詳しい話を聞いた。
『ひょうご木の匠の会』登録数は現在78社。工務店同士が研修会や勉強会などを開催し、これからの森林や木材の魅力について学ぶ機会をもうけている。
兵庫県の総面積において林山地が占める割合は約67%。特に県北部では林業者が多く、話をきくと4割は杉・ヒノキだという。十分な木材利用ができる環境だからこそ、積極的に木材の地産地消に取り組んでいるのだ。
「県産木材を県内で使うことで、加工や運搬などにかかるエネルギーコストを抑えることできるため、脱炭素社会にも貢献できます」(日置さん)
同会へ入会する場合、登録資格などは不要。県産木材利用を真剣に考える企業は大歓迎とのこと。
「加入することで“兵庫県の木をふんだんに使用している工務店”というPRにもなると思います!」(日置さん)
いっぽうで外国産の木材利用コストは上がってきている。木材自体の価格が高騰しているためだ。
「外国産木材が高い今だからこそ、国産木材の魅力を発信するチャンス。外国産よりもリーズナブルに提供できる環境づくりに努めています」(日置さん)