小さな離島で暮らす人たちの命に向き合う医師を描く医療ヒューマンドラマ。映画『Dr.コトー診療所』が12月16日(金)から全国東宝系で公開されます。
日本の西の端にある絶海の孤島・志木那島(しきなじま)。19年前、東京から医師・五島健助(吉岡秀隆)が赴任しました。五島は“コトー先生”と呼ばれ、島唯一の医師として、全島民の命を背負ってきました。長い年月が経ち、島の人たちはコトーに大きな信頼を寄せ、コトーは島民にとって家族のような存在となっています。
午後、コトーが往診へ向かう時間。診療所を手伝う役場の職員・和田がコトーを送り出します。コトーの自転車は2台目の電動アシスト型になりました。
コトーは、長年自分を支えてきた看護師の彩佳(柴咲コウ)と結婚しました。彩佳はかつて乳がんにかかり、コトーが手術を執刀しました。彩佳はいま妊娠7か月で、高齢出産を覚悟しながら診療所の看護師として働いています。
診療所にはもう一人、看護師がいます。彩佳に憧れていた志木那島出身の那美(生田絵梨花)がしっかり者として支えています。
志木那島に、若い医師・織田判斗(髙橋海人)が研修のためやってきました。判斗は東京の大病院の御曹司で、見た目はチャラそうな雰囲気です。へき地の医療を勉強しろと命じられ、2か月間、島で暮らすそうです。
志木那島は、過疎化・高齢化が進んでいます。役場の坂野(大森南朋)は、島の医療の将来を考え、コトーに提案します。財政難を抱える近隣の島と医療を統合したいので、コトーに島を出て拠点病院で後進の指導にあたってほしいと言います。
「それは、志木那島診療所をなくすということですか?」(コトー)