26人犠牲 北新地ビル・放火殺人事件から1年 花束、今もなお「あなたに会いに」「みんな生きたかった」 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

26人犠牲 北新地ビル・放火殺人事件から1年 花束、今もなお「あなたに会いに」「みんな生きたかった」

LINEで送る

この記事の写真を見る(16枚)

■「あすも あなたにあいに(会いに)」

 そして、「あなたにあいに(会いに)」。この詩は事件発生直後から、現場を訪れた人たちに訴えかける。人々は必ず目にして、心に刻む。

「あの時 あっけなく あの世に逝った あなたを慕い あたし(私)の心は あすも あなたに あいにゆく」。

「あなたはあかり(灯り)あたし(私)の胸を あたためた…」この詩に誰もが目を留め“心のつながり”を考える

・・・・・・・・・・・・・

■「早く立ち直って、生きたかったはず…」

 「事件が起きるまでは、何気なく前を通るだけだったのに、今では毎日ここを通るたびに手を合わせています。亡くなった皆さんは、とても熱くて苦しかったと思います」。3年ほど前から、現場の東側にある繁華街・北新地の飲食店に勤務する20代の女性が話した。

事件の13日後、谷本容疑者が死亡した日の夜<2021年12月30日>
厳重警備の中、多くの花束が捧げられた現場前の歩道<2021年12月30日>

 「私も一時期、精神的に疲れてしまって、人と会いたくない、話したくないと思うことがありました。亡くなった方々は放火されたクリニックで『リワーク・プログラム』をしていたんですよね。みんな、早く立ち直って本当に生きたかったに違いないと思います。犯人は死んでしまい、動機も何もわからないまま、忘れ去られてしまうのでしょうか」。女性は火が出た4階部分を見上げた。

・・・・・・・・・・・・・

LINEで送る

関連記事