神戸にエステ界の第一人者がいるのをご存知だろうか。世界的なエステティシャン組織の日本代表も務めた人物、それが『株式会社ラミール』代表取締役・河村京子さんだ。
美容関連会社の顧問や全国各地で講演・美容指導を精力的に行う河村さんに、会社設立の経緯や、今後のビジョンなどを聞いた。
1998年、河村さんは『エステティックサロン・ラミール』を神戸市で創業。それ以前は国内のエステティックサロン20社ほどの顧問をしており、自身のサロンを開くことは考えていなかったという。
「自分の役割は“日本のエステティックのレベルを上げること”だと考えていました。ですが、『どうしてもサロンを作ってほしい』というお客様の要望がありオープンを決意しました」(河村さん)
当時の神戸は阪神淡路大震災後であり、人々の心も生活も不安定だった。そんな中、河村さんは「ただエステの施術をするのではなく、人が美しくあるために“生き方の提供”をしたい」という思いでひたむきに仕事に取り組んでいた。
神戸には誰ひとり知り合いがいない状況だったが、クチコミの広がりだけでサロンは知れ渡り、次第に来客が増えていった。
「エステといえば、単に美容マッサージやパックをしたりすることとらえている人が多いようです。しかし、皮膚と脳は同じ細胞から分裂してできているため、肌の手入れをすることで脳をリラックスさせることにもつながります」(河村さん)
たとえば、ホルモンバランスが崩れ男性ホルモン分泌が多くなり活性化すると、毛穴が開き肌はくすんでしまうそう。メンタル面においては攻撃的になったり、イライラしがちに。そんなとき、エステを受けることでホルモンバランスをととのえる効果が期待できると河村さんは言う。
現在多くの講演をこなす河村さん。聞き手に必ず伝えていることがあるという。
「思い続け、言い続け、やり続ければ夢は必ず実現する!……ということをいつもお伝えしています。私の場合、“エステで日本を代表するプロになりたい”と常に思っていましたし、それを人に言い続けていました。他人に鼻で笑われたとしても、自分の夢をアウトプットすることが大切。最初は本気度が低くても、言い続けることで常に意識するようになるんです」(河村さん)