《阪神・淡路大震災28年》ポスト震災世代は今「神戸に生まれ、神戸の100年企業へ」曽我笑夢さん(1996年生まれ) | ラジトピ ラジオ関西トピックス

《阪神・淡路大震災28年》ポスト震災世代は今「神戸に生まれ、神戸の100年企業へ」曽我笑夢さん(1996年生まれ)

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神戸港を中山手から望む

 社会人となった2019年の神戸マラソン。公式スポンサーとなったエム・シーシー食品は、ゴール後の炊き出しを担当した。入社1年目で右も左も分からない曽我さんに、あるミッションが下された。何をメニューにするのか?行き着いた答えは「淡路島産たまねぎのオニオンスープ」。ランナーの体へのやさしさは、自分自身が一番よくわかっている。

第9回神戸マラソン・ゴール地点でのおもてなし<2019年11月17日> ※画像提供 エム・シーシー食品

 神戸のおもてなしとは?阪神・淡路大震災からの復興、そして神戸に手を差し伸べてくれた方々への感謝の気持ちを表す神戸マラソンだからこそ、真剣に悩み、考え抜いた。「感謝と友情」という大会テーマに沿って、神戸の企業人として歩み出せた一歩だった。故郷・神戸と初めてつながった、と感じた日だった。

 阪神・淡路大震災後に生を授かり、神戸の企業に勤めて、これから震災を語り継ぐ立場になる。そのためにさまざまなことを経験し、吸収している。

■「山と海、対話する神戸」

六甲の山並みは「緑の屏風」海と山の対話、魅力的な風景が広がる(現在、ポートタワーは改修工事中)

 そんなある時、向き合うように近い距離にある神戸の山と海を見た。全国的に見ても類(たぐい)まれな地形、山と海が対話しているかのようだ。いつも見ている風景なのに、この時は、神戸の街が自分を包み込み、見守ってくれているような気がした。

神戸の企業人として「普段着の、オープンな神戸」を創りたい

 復興を果たした兵庫・神戸の姿や、震災の経験・教訓を伝えていくためには、世界中のすべての人が仲間であり、喜びも悲しみも分かち合える「普段着の、オープンな神戸」を創ること……今はこの気持ちを大切にしている。そして「大好きな神戸、人々を包み込むこの街は変わらないでほしい、変えてはいけない」と強く願う。

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