とんねるず「一気!」は今やNG?三好鉄生「すごい男の唄」は若者には意味不明!?活気ある昭和の日本を支えた酒飲みソング | ラジトピ ラジオ関西トピックス

とんねるず「一気!」は今やNG?三好鉄生「すごい男の唄」は若者には意味不明!?活気ある昭和の日本を支えた酒飲みソング

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 昭和時代には宴会にうってつけの酒飲みソングが多数流行しました。大勢で席を囲み、飲みつ飲まれつ日頃の疲れや鬱憤を晴らす……日本の独自の飲酒文化から生まれた酒飲みソングの名曲を、シンガーソングライター・音楽評論家の中将タカノリと、シンガーソングライター・TikTokerの橋本菜津美が紹介します。

活気ある昭和の日本を支えた酒飲みソングたち(画像はイメージです)

【中将タカノリ(以下「中将」)】 このお正月で僕たちの番組『中将タカノリ・橋本菜津美の昭和卍パラダイス』(ラジオ関西)もようやく1周年を迎えました。聴取者のみなさんや書き起こし記事の読者のみなさん、関係者のみなさんには感謝、感謝なわけですが、ここらへんで1つ、お正月らしく景気のいい昭和の酒飲みソングたちを紹介しておきたいなと思います。

【橋本菜津美(以下「橋本」)】 我々お酒大好きなので、うれしいですね! でもそんな曲がいっぱいあったとは知りませんでした。

【中将】 美空ひばりさんの「悲しい酒」(1966)や吉幾三さんの「酒よ」(1988)みたいな、一人しみじみ飲んでる感じの曲のほうが今では有名かもしれないけど、「これぞ宴会!」みたいな景気のいい曲もたくさんヒットしているんですよ。たとえばバラクーダーの「日本全国酒飲み音頭」(1979)。1年12か月、なにかしらイベントにかこつけて飲もうという超名曲です。

 できた経緯も面白くて、もともとは日本の行事を覚えるために留学生たちが歌っていた「ビビディ・バビディ・ブー」の替え歌で、「一月は正月で♪」という印象的な歌詞も既に存在していたそうです。それを駒場東大前駅のスナックでバラクーダーのベートーベン鈴木さんが聴いて、オリジナル曲としてアレンジしてできたのがこの曲なんですね。

【橋本】 「一月は正月で 酒が飲めるぞ~♪」ってまさに今ですね! 酒飲みへの応援ソングのように感じます!

 でも最近はお酒飲む若者が少なくなっていて、忘年会とかでも席の半分はソフトドリンクなんですよね。みんなで飲んで話して打ち解けるというのが難しい時代になってきました。強く勧めると「アルハラ」なんて言われちゃいますからね……。

【中将】 それなら次に紹介する曲なんてもってのほかでしょうね……(笑)。とんねるずで「一気!」(1984)。

【橋本】 「一気! 一気! 一気!」って……これは絶対NGです(笑)。今では一気コールは絶対ダメな感じですね!

【中将】 とんねるずの公式ファーストシングルなんですが、学生ノリで勢いある当時のお二人の芸風がそのまんま投影された曲ですね。一気飲みの是非はともかく、1980年代、バブル前夜の日本が持っていた活気を感じます。


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