なお、如意輪観音の両脇の四天王立像(重要文化財・持国天、増長天、広目天、多聞天)は、今年(2023年)、90年ぶりに大講堂へ移されることになり、摩尼殿での四天王立像御開帳は、この修正会が最後となる。円教寺の四天王立像はいずれもヒノキの一木造。
京都市中京区の40代の女性は「鬼の舞も迫力があった。物価高にウクライナ情勢、収束の兆しのないコロナ…すべての悪を打ち砕くような力強さを感じた。如意輪観音の柔らかい表情と、勇ましい四天王のコントラストが魅力だが、今度は大講堂で参拝したい」と話した。
姫路市・書写山の麓に住む小学6年の女子児童(11)は、円教寺の鬼の舞を初めて見た。「鬼がドスン、ドスンと踏み出す音にびっくりしたが、元気をもらった。小学校生活の後半は、コロナで学年閉鎖になるなど、友だちとのつながりが薄くなり寂しかった。春からは中学生。クラブ活動はテニスと決めている。先輩や新しい友達との出会いが楽しみ」と期待を寄せた。