青鬼・赤鬼 春を呼ぶ!四股を踏み、松明かざす千年の舞踏 姫路の名刹・書写山円教寺 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

青鬼・赤鬼 春を呼ぶ!四股を踏み、松明かざす千年の舞踏 姫路の名刹・書写山円教寺

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円教寺「六臂如意輪観音像」像高19.8センチメートル、鎌倉時代・1239(延応元)年作

 なお、如意輪観音の両脇の四天王立像(重要文化財・持国天、増長天、広目天、多聞天)は、今年(2023年)、90年ぶりに大講堂へ移されることになり、摩尼殿での四天王立像御開帳は、この修正会が最後となる。円教寺の四天王立像はいずれもヒノキの一木造。

持国天
多聞天

増長天
広目天

 京都市中京区の40代の女性は「鬼の舞も迫力があった。物価高にウクライナ情勢、収束の兆しのないコロナ…すべての悪を打ち砕くような力強さを感じた。如意輪観音の柔らかい表情と、勇ましい四天王のコントラストが魅力だが、今度は大講堂で参拝したい」と話した。

円教寺・摩尼殿
摩尼殿・外陣中央に直径約1メートルの大きな餅が3つ 「英賀西村中(あがさいむらぢゅう・姫路市広畑区才)」の寄進 上部には桜の造花が77本 七難即滅、七福即生の願いを表す

 姫路市・書写山の麓に住む小学6年の女子児童(11)は、円教寺の鬼の舞を初めて見た。「鬼がドスン、ドスンと踏み出す音にびっくりしたが、元気をもらった。小学校生活の後半は、コロナで学年閉鎖になるなど、友だちとのつながりが薄くなり寂しかった。春からは中学生。クラブ活動はテニスと決めている。先輩や新しい友達との出会いが楽しみ」と期待を寄せた。

大樹玄承・円教寺第141世長吏(中央)による初の修正会
導師を含む12人の僧侶が出仕
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